【ホンダ CB1000R】明確な主張を感じる新世代の並列4気筒CB

掲載日:2018年06月01日 試乗インプレ・レビュー    

取材協力/ホンダモーターサイクルジャパン 試乗ライダー・レポート/中村友彦 写真/徳永 茂 記事提供/ロードライダー編集部

ホンダCB1000R

HONDA CB1000R

今春から販売がスタートしたホンダのCB1000Rは、2007~2017年に海外で販売された同名モデルの後継車。ただし、“大人が楽しめるバイク”として公道での楽しさを徹底追求した結果、ほとんどすべてのパーツが新規開発されているのだ。

優等生でありながら
品行方正ではない

新世代のCB1000Rで、最初に感心させられたのは、乗り手を脅かす気配がないことだった。その一番の理由は車格感だ。近年のリッタースポーツネイキッドは、どのモデルもコンパクトにまとまっているけれど、CB1000Rの小柄さは圧倒的で、印象はCB400SF+αと思えるレベル。同じビッグネイキッドのCB1100や1300SFのような重量感はまったくない。これなら、どんな体格のライダーでも、気軽に走り出せるだろう。

ホンダ CB1000Rの試乗インプレッション

加えて、スロットルレスポンスやハンドリング面で、乗り手の予想を裏切らないことも、安心感に貢献する要素だ。この点に関して、刺激や爽快感を重視する今どきのリッタースポーツネイキッドは、シャープでクイック、あるいは過激な味付けになる傾向が強い。だが、CB1000Rは操作に対するすべての反応が至って実直だから、初心者でも臆することはない。

もっとも、そんな特性はいかにもホンダ的で、僕のCB1000Rへの第一印象は、やっぱり優等生だった。でも後に様々な状況を走った僕は、このバイクにホンダらしからぬ(?)と言いたくなる、開発陣の強い主張を感じたのだ。まず、3代目CBR1000RRをベースにして、徹底的な再開発が行われたエンジンは、低回転域から男気溢れる吸排気音を聞かせてくれるし、6,000rpm以上の加速感はワイルドにして官能的だ。この3代目に限らず、CBR1000RRのエンジンと言えば、あくまでもバイクを構成するパーツの一部……という印象を持っていたが、CB1000Rでは、並列4気筒ならではの個性がハッキリ伝わってくるのである。

ホンダ CB1000Rの試乗インプレッション

そのエンジンを支えるシャシーは基本的に安定性重視で、危うさは微塵もない。アンチスクワット率を高めて、スイングアームピボット部の剛性をあえて低くした効果なのだろう、リアから伝わるトラクションは必要以上と思えるほどに濃厚で、コーナーの立ち上がりでスロットルを開けるとスイングアームピボット部がしなり、リアを軸にして旋回力が増していくかのような印象が得られる。その感触には、かつてのドゥカティを思わせるところがあって、僕はかなり好感を持った。だが、必要以上のトラクションと分かりやすい車体のしなりは、従来のホンダの基準で考えれば異例のことだろう。

ホンダ CB1000Rの試乗インプレッション

興味深いのは、そうした感触が常用域でも得られることで、このバイクは“操る手応え”を感じる敷居を、低めに設定しているのだ。もしかするとその分、超高速域での性能は犠牲になっているのかもしれないが、そのあたりを割り切ったからこそ、CB1000Rは常用域が楽しいのかもしれない。

そんなCB1000Rにあえて異論を述べるなら、STDの完成度が高すぎてカスタムの余地が感じられないことだろうか。もっとも、それは言いがかりみたいないもので、このバイクに込められた開発陣の主張は、多くのライダーから支持されることになると思う。

CB1000Rの詳細写真は次のページにて

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