カブ生活

第三十三回「ほっこり」

掲載日:2014年12月24日 原付漫遊記松本よしえのゆるカブdays    

え・文・写真/松本よしえ

2014年もあと少し。慌ただしい年の暮れにカブでうれしい出来事がありました。

木枯らしが吹き荒れる師走のとある日、わが家の郵便ポストにカフェカブ運営事務局から一通の封書が届きました。家に入るのももどかしく開封してみると、カブのピンバッジとステッカーが入っていました。真っ赤なピンバッジは紛れもなく今年の参加記念バッジ。「やった~!」 思わず飛び跳ねてガッツポーズ! たかがピンバッジといえばそれまでだけど、ニッコニコの笑顔は止まりません。ちょうど通り掛かったご近所さんは、「おやまあ…」と呆れ顔。枯れ葉が巻き上がるほどの冷たい風のなかで、心がほっこりと暖かくなりました。

さて、このピンバッジは11月に開催された「第18回カフェカブミーティングin青山」の記念品です。毎年続けて参加している方ならば、今年はどんなカブがピンバッジになるかを楽しみにコレクションしている、特別な意味を持つ記念品なのです。それが今回のタンデム参加者には一個しか配られませんでした。じつはわたしも家族とタンデムでエントリーしていて、二人に一個という記念品を手にしたときは、「これ、一車両に一個なんだねぇ」と微妙な気持ちになったものです。それがつい最近、事務局から手違いだったことを伝えるメールが届き、ピンバッジが送られてきたのです。

今回の400台近い参加者のうち、タンデムでエントリーした参加者はどのくらいいたのでしょう。10%か、もしかしたら5%ほどの人数だったのかもしれません。きっとわたしと同じように喜ばれた方もいらっしゃるでしょう。限定品のピンバッジが手に入ったうれしさはもちろんですが、運営事務局は手違いを見つけてから放置せず、自ら対応してくれました。世界中の人から愛されているカブの国、日本なのだから、こんな潔さが当たり前なのは誇らしい。なんだか清々しい気持ちで新年を迎えます。どうぞみなさまも健やかな年越しを♪

「第18回カフェカブミーティングin青山」を振り返っての一枚。京都から自走でやってきた”とらいる・GO!GO!”さんのカブはまるで駄菓子屋のようなにぎやかさ。ガチャポンの前で記念撮影する人がたくさんいました。

また来年ね! ミーティングの終わりは名残惜しいもの。笑顔で声を掛けあって解散します。神戸ナンバーのハンターカブの彼女は雨の中を自走でやってきました。キャンプ道具も満載です。

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