カブ生活

ゆるカブ第百八十九回「いざ、”ホンダコレクションホール”へ 」

掲載日:2022年12月25日 原付漫遊記松本よしえのゆるカブdays    

え・文・写真/松本よしえ

ゆるカブ第百八十九回「いざ、

ホンダコレクションホールに入館して真っ先に目にしたのはスーパーカブC100です。隣の車はS500。床の展示プレートには「人に役立つものを創ろう」という印象的な言葉が綴られています。

"もてぎ"でカブをじっくりと鑑賞しよう

"ホンダコレクションホール"へ行ったことがありますか。MotoGPの日本グランプリが開催される"モビリティリゾートもてぎ"(栃木県芳賀郡茂木町)にありまして、ホンダさんの二輪、四輪を動体保存している博物館です。スーパーカブの貴重な実車も間近に鑑賞でき、カブ好きにはたまらないスポットです。

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ホンダコレクションホールは地上3階の展示エリアに約300台の二輪、四輪が飾られています。

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自然光が降り注ぐ展示エリアはバイクや車をより美しく見せてくれます。2018年のMotoGP観戦の際、この窓の外でRC164とRC149がエンジン始動するのを見学しました。イベントの開催時など、動体展示に遭遇すればラッキーです。

ゆるカブ第百八十九回「いざ、

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"スーパーカブC105 スチューデントキット装着車(1967年)"はアメリカ向けのキットを装着したカスタムモデル。シリンダーカバーがなんとも美しい。車体のエンブレムも上品で精巧なつくり。間近に眺めるとドキドキします。 

ゆるカブ第百八十九回「いざ、

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パネル展示にも注目。1958年に日本で生まれたスーパーカブが1959年にアメリカで立ち上げた海外現地法人を足がかりに人気を博し、世界へと展開していく変遷が貴重な写真や資料で語られています。

ゆるカブ第百八十九回「いざ、

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2階は二輪市販車が展示。スーパーカブシリーズを集めたコーナーがあります。手前はアメリカで販売されたハンターカブCT200(1964年)。OHV86.7㏄、自動遠心クラッチ付4段変速、リアスプロケットに目が釘づけです。

ゆるカブ第百八十九回「いざ、

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左2台はアメリカ向けC102にカスタムキットを組んだモデル。真中(白)はラリーキットモデル。ロングタンクとレーシングタイプのシート、パイプハンドル、サイドカバー、フロントフェンダーを装着した車体です。タンクにレーシングフラッグの市松模様をあしらったウイングマークがあります。右はC50(1971年)でシート下にタンクが内蔵されています。花柄のシートは昭和時代の花柄家電を連想させます。

ゆるカブ第百八十九回「いざ、

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貴重な販売カタログをファイルしたコーナーもありました。

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3階の二輪レース車両や四輪もガッツリと鑑賞したら午後4時近くになっていました。階上の吹き抜けから1階を眺めると、窓から射し込む光を纏って車体が輝いていました。

ゆるカブ第百八十九回「いざ、

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ミュージアムショップにはカブのグッズもたくさん並んでいます。C100のイラスト付きのエコバッグは5色あり。

ゆるカブ第百八十九回「いざ、

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約4時間半の滞在でも「もっと時間を!!」が本音。見学の際はお腹がすかないように食事を済ませておきましょう。屋外の駐車場にはバイク専用の屋根付きスペースがあります。頭上のポールが便利そうです。

さて、平日の日中、広い館内は数えられるほどの人しかおりません。ゆったりと鑑賞しながら写真を撮影することができました。こんな至福の時を堪能できるなら、折りに触れてまた訪ねたい。きっと新たな発見もできるはずです。ところで、わたしが訪ねたのは9月末のこと。東京都民は10月1日の"都民の日"にちなみ「県民の日ご優待キャンペーン」(※)の対象で、駐車代(二輪500円、四輪1000円)だけで入館できました。こんなお得なキャンペーンは来年もぜひ続いてほしいです。

※「県民の日ご優待キャンペーン」
東京、埼玉、千葉、群馬、茨城、福島の一都五県在住の方はそれぞれの“県民(都民)の日”を含む一定期間中は“モビリティランドもてぎ”の入場料が無料になるキャンペーン。2023年の実施は公式HPなどでご確認を。

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