カブ生活

ゆるカブ第二百五回「CT125でキャンツー山歩きの旅 中編」

掲載日:2023年11月26日 原付漫遊記松本よしえのゆるカブdays    

え・文・写真/松本よしえ

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檜枝岐キャンツーの箱女3台でございます。セローK嬢はベースキャンプでプラボックス二段積みを降ろし、身軽な一段積みにして走ります。CT125のN嬢はキャッチーな自家製の大きな木箱、よしえはアルミ製箱。後ろに見えるのは南会津の檜枝岐村に残る古い板倉で、国道352号ぞいの「ミニ尾瀬公園」の向かい側にある「板倉群」です。村内から移築した貴重な板倉が集まっています。こんな倉が欲しいなぁ!

尾瀬沼一周&CT125で林道ばばばっ、登山もいいね!

前々回の203回に続いて檜枝岐村(福島県南会津郡)です。この旅はキャンツーに加えて登山も楽しもうっていう欲張りな計画でして、まずは尾瀬沼をぐるりと一周歩きました。箱女3人はバイクにザックと登山用のシューズ、行動食や飲み物などの装備を積んでGO!

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9月中旬、青空が覗く秋色の大江湿原を歩けば「遥かな尾瀬~♪」と口ずさみたくなります。尾瀬沼への福島県側の入山口"沼山峠"へは、クルマやバイクで行ける最終地点の"御池"にバイクを駐輪(バイクは無料)してシャトルバス(片道600円)に乗り換えて移動します。"沼山峠"の入山口からは緑深い山を越えて広大な大江湿原へ。ヘルメットやバイクウエアは箱に格納して山女に変身します。

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尾瀬沼を時計回りに一周中、沼越しに燧岳を臨みます。風がなければ逆さ燧岳も期待できそう。「尾瀬沼ビジターセンター」に立ち寄ってマップを入手すればコースタイムなどの目安がわかって安心です。ちなみに尾瀬沼一周は約13㎞。

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遠くに「沼尻休憩所」が見えてきました。2015年に焼失した後、2018年に再建されて屋内外ウッドデッキを備えたカフェ付き休憩所になりました。

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尾瀬を歩いたご褒美は大正時代創業の歴史ある「長蔵小屋」の別館でいただくコーヒーゼリー。冷たい牛乳と絶妙な苦みのゼリーを広口のストローでクラッシュしながら飲む(!?)のですが、味は美味しいです。建物は民家の古材や枕木を活かした造りで、まさに"山の憩いの喫茶店"です。

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K嬢の記録によれば尾瀬沼を一周して14.2㎞、26000歩強。再び"御池"の駐輪場へ戻ったのは午後2時頃。キャンプ場を出発したのは午前7時だから意外と時間が掛かりました。この後は檜枝岐村内の温泉で汗を流してキャンプ場へ。

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キャンプ場に帰ると差し入れが!! 田舎蕎麦と見紛う、ぞろ~りと長いコゴミが贅沢すぎるわ。コゴミを摘んで干すところから始まって、すべてキャンプ場女将のお手製なのです。3人で奪い合っていただきました。ご馳走サマです。

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この日も晩ごはんは自分達で作って食べます。しっかり主婦3人はビールで乾杯! カブ登山、楽しいです。

尾瀬沼一周は初心者もOKのコースです。よく整備された登山道を歩くので安心ですが、ライダーにとっては気がかりな点もあります。木道や木の階段がとても滑るのです。とくに雨の後、湿気ているとツルツルです。できればビブラムソールの靴底(わたしはダナー愛用)や、トレッキングシューズに履き替えるのをお薦めします。ちなみに、このルートはバイクで尾瀬の湿原を訪ねられる最短かもしれません。来春はぜひ訪ねてみませんか。さて、この檜枝岐キャンツーはもう一回、後編へと続きます。次回は林道を"ばばばっ"と走って山歩きへ。

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