掲載日:2018年05月06日 プロが造るカスタム
取材協力/ボイスジャパン 記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2017』に掲載された内容を再編集したものです。
現役時代の雰囲気を維持することを念頭に置きつつも、要所に現代の技術やパーツを取り入れながら、これまでに多種多様なZカスタムを手がけてきたボイスジャパン。もっともここで紹介するZ1は、同店にとってもレアなケースで、足まわりにワイドスイングアームやフロント:3.00-18/リア:4.00-18とワイド目のMAGTAN JB1ホイール(純正はフロント:1/85-19/リア:2.15-18)を使う一方で、マフラーはZ1純正と同様の4本出しを採用している。
「この構成でネックになるのは、マフラー+ステーと、幅が広がったスイングアームの干渉です。マフラーステー兼タンデムステップブラケットをワンオフで製作したり、マフラー後半の幅を広げたりすれば、問題は簡単に解消できるのですが、それをやるとどうしてもカッコが悪くなるし、サイドスタンドの使い勝手やバンク角という面で不具合が生じてしまう。
いろいろ考えた結果、今回はマフラーステー兼タンデムステップブラケットの大幅な加工と、チェーンアジャスター部がフラットなJBパワー製スイングアームの採用で、違和感のない装着が可能になりました」(同店代表・杉森さん)
なおマフラーに関しては、最近は2種類のマフラーを所有し、気分で交換するZユーザーが増えているそうだ。
「性能的には集合タイプのほうが有利ですが、独特の排気音が満喫できるという点では、4本出しにも捨て難い魅力がありますからね。実はこのZ1のマフラーステーも、4本出し用として改良を加えていますが、集合タイプの装着も見越した構成になっているんですよ」