掲載日:2020年07月12日 プロが造るカスタム
取材協力/ブライトロジック記事提供/ロードライダー編集部 ※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2018』に掲載された内容を再編集したものです。
2018年の東京モーターサイクルショーではラボ・カロッツェリア=オーリンズブースにフロントゼッケン付きで飾られ、ひときわ目を引いたのがこの車両。手がけたのはブライトロジックだ。
STDより低く長く、ボリューム感も高めた印象があるが、エンジンやフレーム、外装系には手は入っていない。「太いリヤタイヤを履かせてがっつり感と格好良さを引き出したんです」と同店代表・竹中さん。だがそれだけに終わらず、フロントはライト位置をタンクラインに合うよう低めにし、ハンドルも高さを抑えてシートも段付きのZ900RS CAFE用に換装して抑揚を付ける。サイドカバー前半をカーボン仕上げとしたのも、功を奏しているようだ。 さらに見逃せないのが、エンジンサイドのカーボン製ウイング。
「ここはショーバイクということで、MotoGPを手本に作りました。FI車ですからローンチコントロール等の電制も入ってウイリーしない→めくれない、かつ視覚を含めた効果あり、という感でです。下半分がオールブラックなのも、視覚効果を狙って。排気系も実はノーマルで、本体とカバー部を別トーンのマットブラックで仕上げてます。
あとの部分については、Z900RS自体17インチ+倒立フォークのバイクだし、それならその良さを伸ばそうと考えた感じ。フォークはGSX-R600用でホイールもそれに合わせたり、ステダンを付けるのにステムを工夫したり。ブレーキまわりもストリート と考えるとオーバースペックですけど、裏テーマを“レーサー”としたので、こういう構成になってます」とのこと。リアゼッケンプレート含め、ワンオフ品の市販予定はないとのことだが、現代化カスタムらしい見本の作りとして上々の1台となっている。