バイクブロス編集部員の徒然なるひとり言
更新日: 2017年8月8日 17:13:36 カテゴリー:

初★北海道〜2スト125ccで行く野宿旅 その2

by: koizumi (投稿数: 12)

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北の空からこんにちわ!コイです。旅なうです。前回に引き続き、完全なるプライベートですいません。。でも今日は木曜日、どこにいても日刊バイクブロスを書くお時間です。

ただいま、我が愛車・アプリリアRS125と共に生まれて初めての北海道に上陸し、北海道の広い大地を2ストでパイーンパイーンと走りまわっています。

そんな編集部員の、どプライベート旅のお話でよければ、ぜひ続きをどうぞ☻

20170803_koi07パイーン!
ありそうでないのが北海道の景色とみた!

世の中にはさまざまなルールが存在する。大小公私ある中、守るのが億劫なときもあるが大抵は何かを護るために生まれた大切なモノだ。そう、北海道に無知なまま上陸した無防備な自分を護るため、なによりも一番最初に集めた情報は北海道ルールだった。

20170803_koi021泊目、無知なまま洞爺湖で泳ぐ。
朝の5時半でも透き通った湖水は温かい。

おまわりさんがヘリコプターで捕まえにくる、ヒグマが町やキャンプ場にも出没する、ヒグマは人間もエサだと思っている、ヒグマにクマ鈴は逆に危険?、可愛くてもキタキツネに触ったら死ぬ、ガソリンスタンドは見つけたら入らないと後悔する、北海道の看板の「すぐそこ」は100km先、シーズン中の北海道は年末のハワイ芸能人並に本州ライダーで溢れかえっている。

これが上陸するまでに、いや上陸してからも信じていた都市伝説のような北海道の噂だ。北海道を知るライダーたちが熱く語る「何度でも行きたくなる北海道」とこの噂が、否応にも北海道の真実への好奇心を駆り立てた。

IMG_2628一番身近な未踏の地
神秘・北海道

ここで旅で出会った地元ライダーたちから聞き集めた北海道ルールと噂の検証を紹介する。

1.北海道ではバイクは左からすり抜けない・抜かない
え、、信号待ちで抜く人いないの?と思ったが、疑問はすぐに解消。一般道とは思えない速さで走るクルマとそれを可能にする広大な土地が、そこで抜いたところでなんの意味もないことを教えてくれる。

2.北海道ではありえないほどアグレッシブに右から追い越しをかける
無理に抜いてもそんなに大差ないのに、と都内では思う追い越し。北海道でのそれは絶大なる差を生む。少しでも遅く走っている車両は右からギュンギュン抜いていく。老若男女問わず抜いていく。しかも連なって抜いていく。サーカスっぽくて壮観だった(‘□’)!

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これですもの。これなんですもの。
開放感の塊なんですもの。

3.道路の中央線が白くなくてもアグレッシブに右から以下同文
ちゃんと守ってる車両もいたが、あまりに低速な車両がいるとサラリと抜いていく。でも大概、遅い車両はそっと左に寄せて先に行けと手で合図をしてくれる。

4.車線変更で基本ウインカーは出さない
いやいやまさかwと聞いてすぐに、スムーズにウインカーを出さずに車線変更する地元ナンバーの車両を多数目撃。いつ車線変更してきてもいいように、究極の「かもしれない運転」を心がけねばと固く決意。

5.エゾシカ1が飛び出してきたらエゾシカ2、エゾシカ3へと続く
まさかの今回の旅で全く出会わない動物たち。でも道路に飛び出してくることは多いそうだ。走行時に当たると大事故にもつながる。人に慣れたエゾシカたちは道路の真ん中に群れで立っていることもあるらしい。ただただ恐怖。。

6.やる気溢れる先行車がスピードダウンしたらおまわりさんいるよ信号
北海道のパトカーはピンポイントでレーザーを出すらしい。ヘリコプター(捕まえには来ないけど事実だった!)やネズミ取りもあるが、パトカーは決め打ちでレーザーのスイッチを寸前で入れてくるという。「北海道を法定速度で走り続けるのは不可能に近い。一番前を走るな」この言葉が印象的だった。

7.山にある無料の野営キャンプ場は女子ひとりで泊まるのはクマやら何やら本当に危険
おっしゃる通りにございますと納得。夏休みやお盆などシーズン中ならまだしも今はシーズン前なので、会うのは地元ライダーかガチの旅ライダーか有閑ライダーたちで、そもそもライダー自体少ない。休日の宮ヶ瀬の方が多いんじゃないかくらい少ない。テント泊はさらに少ない。なるべく人の気配のあるテン場が望ましいと心にメモ。でも嬉しいことに北海道では有料キャンプ場でも大自然の中、雰囲気の良いところが多かった。

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てきとーに見つけたテン場なのに雰囲気サイコーだった。
遠くに家族連れキャンパーもいて一安心。

8.ヒグマを見たことない人がほとんど、でも結構出没するのは事実
くわばらくわばら、とは、こういう時に使う言葉に違いないと震える。

9.北海道のアスファルトは柔らかいからスタンドが埋まる
最初に停めたところでまさにそれを初体験。グラリと倒れそうになるバイクを必死で支えた。地元ライダーに教わって空き缶を潰して台を作ったが、これは必須と言われた。倒れなくて良かった!柔らかいのは、寒冷地ならではの密度の低いアスファルトだかららしい。あと、盛り上がってる部分には熱線?が埋まってるから踏むと壊れちゃうみたい。

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トマジューのスチール缶で作った台を紛失したからリアルゴールドで。
アルミ缶はペチペチして良くなかった。

あれ?またしても、北海道の旅の話になってない。いや、完全に北海道の話だ。北海道を旅するための話だ。そう、北海道を旅する心構えとルールの話だ。次で終わりにしよう。

そんなこんなで教わったルールと心構えを胸に、北海道のやさしい人たちと触れあい、北海道野宿旅を安全かつ気持ちよくほぼ終え、事故も怪我もなく本当に良かったと旅の神様に感謝して就寝。

(このコラムが載るころには会社でお土産を配っている予感。。)

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雲があるところでは太陽先輩を乞う歌を歌う。
これはかなり効くのでオススメ。

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