カスタムテイスト溢れるバガースタイルの新型ゴールドウイングを最速インプレッション 試乗インプレ・レビュー

カスタムテイスト溢れるバガースタイルの新型ゴールドウイングを最速インプレッション

掲載日:2018年02月08日 記事カテゴリ 試乗インプレ・レビュー   

取材協力/本田技研工業  写真/ホンダ  取材・文/青木タカオ

ホンダ ゴールドウイング ツアー

GOLDWING(2018)HONDA

軽快感あふれるバガースタイル
足まわりやエンジンを精悍なブラックに

フルモデルチェンジを果たしたゴールドウイング。新型ではこれまで「F6B」の立ち位置だったバガーカスタムを「ゴールドウイング」とし、トップケース付きが「ゴールドウイング ツアー」となった。今回はサドルケースのみ装備の「ゴールドウイング」の試乗レポートをお届けしよう。

「ゴールドウイング ツアー」では7速DCT仕様(エアバッグ搭載)と6速マニュアルミッション(MT)が選べるが、この「ゴールドウイング」においては6速MTのみの設定となる。また、前後ホイールやエンジン、マフラーなどをブラックアウトし、クロームを用いるツアーとの差別化を図っている。

※写真はすべて北米仕様。

ホンダ ゴールドウイング 特徴

ツアーより14~18kg軽い車体が、スポーティな走りを実現
プレミアムなレッドも専用開発された

ホンダ ゴールドウイングの試乗インプレッション

リアトランクが外され、足もとやエンジンなどを黒で精悍に引き締めた「ゴールドウイング」は、ツアーにくらべると見た目からしてかなり軽そう。カタログで車両重量を調べると、同じ6速MT車で14kg、7速DCT仕様だと18kgも軽くなっている。言うまでもなく、重心から離れた位置にあるトップケースがないことは、運動性能の向上に大きく貢献する。

ホンダ ゴールドウイングの試乗インプレッション

フロントエンドも軽快感が強調され、電動ウインドシールドもショートスクリーンに。最上位置をツアーと比較すると110mmほど低い。また、ショックを吸収するクッションと転舵機能を分離したダブルウィッシュボーンサスペンションは、タイヤの支軸とハンドル転舵軸をステアリングタイロッドで繋ぐ構造。フォーク部の慣性マスはテレスコピック式フォークに比べ40%以上低減し、ハンドリングをより軽快にしている。

ホンダ ゴールドウイングの試乗インプレッション

車体やエンジンは「ゴールドウイング ツアー」と共通で、車体右側にドライブシャフトをレイアウトした片持ち式プロアームは新しいピボット軸構造を採用。リアショックは左右のリンクプレートの板厚を変えるとともにクッション上下の締結部にピロボールを採用することでプロアームのねじれをキャンセルし、乗り心地を向上した。

なお、ライディングモードに連動し、減衰特性を自動的に変更する電動アジャストサスペンションシステム、そして電動プリロードシステムはツアーのみの装備となっている。

ホンダ ゴールドウイングの試乗インプレッション

また、新型ゴールドウイング発売にあたって、専用カラーのレッドを開発。3層構造のキャンディ塗装で濡れたような深みと劇的なコントラストの強さによる豊かな立体感を演出している。プレミアムツアラーとして「最上級のレッド」に仕上がった。

ホンダ ゴールドウイング 試乗インプレッション

ロングライドを快適にするライディングモード
“だるい”「エコノ」が大排気量クルーザーらしく心地良い

ホンダ ゴールドウイングの試乗インプレッション

グランドツアラーとしての高い快適性を確保したうえで、風を感じながらマニュアルミッションでライディングを楽しむモーターサイクルらしさが「ゴールドウイング」にはある。

高回転まで引っ張り上げたときの加速は強烈そのもの。ライディングモードを「スポーツ」に設定したときのスロットルレスポンスは過激なほどクイックで、この巨体を自在に加減速できるパワーはさすが排気量1,833ccと舌を巻くばかりだ。

ホンダ ゴールドウイングの試乗インプレッション

エンジン特性だけでなくトルクコントロールやブレーキ特性も複合的(ゴールドウイング ツアーの場合はサスの減衰特性も)に絡んでくるライディングモードはロングライドを快適なものにしてくれ、「ツアー」や「エコノ」はツーリング時に最適。低い回転域から早めにシフトアップし、大排気量エンジンならではのトルクと鼓動感を味わい尽くすのがいい。

スロットルレスポンスは「ツアー」のときは開度にリニアで、「エコノ」や「レイン」だと穏やかになる。これは悪く言えば“だるい”のだが、後からジワーッとトルクが出てくる「これぞ大排気量クルーザー!」といったテイスティな味付けになっている。

ホンダ ゴールドウイングの試乗インプレッション

2日間で700kmに及ぶテストライドに同行してくれた開発責任者・中西豊さん(本田技術研究所二輪R&Dセンター主任研究員)に「いつまでも走っていたくなる、いいエンジンフィーリングです」と伝えると、ニンマリ頷き「エコノ」のパワーフィールには大いにこだわったことを教えていただいた。

ホンダ ゴールドウイング こんな方にオススメ

2輪車初採用のApple CarPlayも見逃せない
新しいモノ好きのヤング層にも乗ってほしい!

ここで報告しておかなければならないのが、Apple CarPlayをオートバイとして初採用したことだ。iPhoneをライトニングケーブルで接続すれば、ゴールドウイングのメーター画面にiPhone内の対応アプリ(電話、ミュージック、マップ、メッセージ、PodCast、オーディオブック、Amazon Music、Spotifyなど)が表示され、バイクのハンドルやコンソールにあるスイッチで自在に操作できてしまう。

ゴールドウイング自体にもナビやオーディオは搭載されているが、自分のiPhoneがインフォテインメントシステム内でそのまま使えれば、より便利なのは説明するまでもないだろう。ヘッドセットをBluetooth接続すれば音声認識もでき、「近くのガソリンスタンドへ」などとナビアプリを素早く起動させたり、電話を受けたり発信することも可能。バイクもついにここまで来たかと驚いてしまう。

SFアニメに登場しそうなスタイルといい、新しいモノ好きにはたまらないはず。間違いなくエポックメイキングな1台だ。

詳細写真

スポーティさを強調するシャープでコンパクトなフロントカウル。電動スクリーンは“心地よい風を感じる快適さ”を目指し新開発された。

フロントブレーキには強力なストッピングパワーを生み出す対向6ピストンキャリパーをラジアルマウントで装着。タイヤはDUNLOP SPORTMAX D423Fを履く。

どの回転域からでもトルク感あふれる加速が得られる排気量1,833ccの水平対向6気筒エンジン。6速マニュアルミッションが組み合わされ、ブラック塗装が施された。

周囲の明るさによって自動調光するフルカラー7インチTFT液晶画面を中央に、右にタコメーター、左に速度計をレイアウト。右下にはトランクやサイドスタンドの開け忘れ警告表示も。

センターコンソールに集約された各種操作ボタン。ツアーに備わっているシートヒーターはゴールドウイングでは未搭載。グリップヒーターのみ装備となる。

ライトニングケーブルにてiPhoneをUSB接続することができ、コンソールの小物入れに収納しておくことができる。iPhoneの画面操作をせずとも、AppleCarPlay対応アプリをハンドルスイッチなどで操ることができる。

たとえばCarPlay対応のナビアプリを起動し、近くのガソリンスタンドを検索することも可能。テキサスで乗ったのは北米仕様車であったが、起動しているのは自分のiPhoneだから日本語でルートを示してくれた。

快適な座り心地、ホールド性はそのままに足着き性を向上したシート。スポーティな走りに対応できるよう動きやすくもなっている。ヒーターは省略されている。

各収納スペースはスマートキーを身に着けていれば、それぞれに設置されたボタンを押すだけでキー操作なく開閉が可能。リッドは油圧ダンパーにより開閉時の操作感を高めた。

ヘッドライト同様にテールランプも多眼LEDを採用。左右セパレートタイプの横長構成としたテールランプは、ウイングラインをモチーフにストップランプとウインカーの下側を囲むように伸びる。

新型ゴールドウイング開発責任者・中西豊さん(本田技術研究所二輪R&Dセンター主任研究員)。トランクとサドルバッグのラゲッジスペースは、3泊4日2人分相当の荷物量を目安にしたという。

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