30年落ちのラジコンをレストアしたい
全国ン十万の元ラジコン少年のみなさんこんにちは。
最近ラジコンやってますか?僕はさっぱりです。
今日は昔熱中していたラジコンの話でもしようかと思います。僕がラジコン(ラジオ・コントロール=要は無線)を初めて組んだのは10歳か11歳くらいくらいだったと思います。
伝説のTV番組「タミヤ RCカーグランプリ」に感化され、ミニ四駆からラジコンへ。当時のホビー少年としてはきわめてまっとうな(?)ステップアップを果たしました。
この頃、親を説得して買ってもらったのがタミヤのブーメランというフルタイム4WDのバギーモデルでした。
これが小学生の頃に組んだタミヤのブーメラン。だいぶくたびれてますが、
Oldtimerさん風に言うと「ワンオーナーの未再生原型車」です(笑)。
(写真解説)
・左奥はプロポと呼ばれる送信機で、当時の定番だったサンワのDASHをチョイス。当時のタミヤ純正のプロポ「アドスペックシリーズ」は本当に高嶺の花でした。
プロポについた旗は自分のバンドを示す目印。茶色の旗は「1番」の意味。友達とバンドがカブると混信してノーコン(=ノーコントロール≒つまり暴走)になるので旗を付けるのがルールでした。
・車体の右手前に並んでいるのはバッテリーと充電器。バッテリーはニカドの7.2V。
「ニカド」とはニッケル・カドミウムのことで「ニカド」とか「ニッカド」とか呼ばれてます。この頃は「ラクダ」と呼ばれるコブ付きのバッテリーを使用するモデル(ホーネットなど ワイルドウィリスなど※この記事執筆後、社内の元ラジコン少年2名より指摘あったので訂正)もまだありましたが、80年代中盤からは写真のようなバッテリーにシフトしていったと記憶しています。
さて、現車チェックです。
汚い……
実家の押し入れで30年ほど眠っていたブーメラン。なんと当時走らせた砂がそのまま残っています。(オフで走らせた後は掃除しろよ! と当時の自分に突っ込みたい……)
足周りは本格的なダブルウィッシュボーンの四輪独立懸架で、ギアボックスにはもちろんデフも装備(組むの難しかったなぁ~)。右後輪前方にチラッと見えてるモーターは、キットSTDのマブチRS-540です。
数少ない金属パーツに錆が……
ギアボックス側のドライブシャフトのハウジングは結構錆びてます。レストアするならギアボックス含めて駆動部は全バラ必須ですね。
4WDなのに前輪駆動用のシャフトがない!?
フロントの足周りチェック。ブーメランはフルタイム4WDですが、フロントのドライブシャフトがない! 「なぜ?」と一瞬固まってしまったのですが、当時の2WD並みのハンドリングにしたくて自分でシャフトを抜いたんだった、とすぐに思い出しました(笑)。
ここも全バラ組み直し&要部品発注ですな。ちなみにレストアを決意できたのは、このブーメランがタミヤで復刻されているから! おそらく機関部のパーツは当時そのままのはず。
いま見かけることはまずないであろう機械式のスピコン……
ポリカーボネイトのボディを外して中もチェック。これはスピコン(=スピード・コントローラー)です。プロポからの信号は受信機を経由してサーボモーターへ。サーボから延びたアームがスピコンの接点を動かして、前進・後進などの電気信号をモーターへ送っています。要はスロットル操作を司る部分ですね。
ココは清掃すれば使えそう! 送受信機も壊れた記憶はないのでそのままいけそうです。いまどき当時のバンド(周波数帯域)でラジコンを走らせる人なんていないでしょうから、混信の心配も皆無と言って良いでしょう(笑)。
ということで80年代に組んだラジコンの細部紹介は終わりです。
実はですね、まだ車両一式を実家に置いたままなんですよ。早いとこ引き揚げてレストアの準備をしなきゃいけません。まずは車体をじっくりチェックして欠品の有無を確認、必要な部品のリストアップをすることですね。この流れはバイクとまったく同じ。めんどくさいけど楽しい作業でもあったり。さぁー復活までどのくらいの費用がかかるでしょうか!?
では最後に、最近発売されたタミヤの新しいラジコンをご紹介。
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