KTMのニューモデル 『RC390』『RC125』 フォトTOPICS

写真点数/18枚

取材・文/佐川 健太郎

写真/山家 健一

取材協力/KTMジャパン

 

中速レンジのトルクを生かしたダイナミックな走りが持ち味の『RC390』は、軽量ハイパワーとレーサー譲りの車体を武器に、ショートサーキットであれば無敵とも思えるスポーツ性能を発揮する。

見た目だけではないスーパースポーツに必要なディメンションを確立したRCシリーズ。DUKEシリーズに比べると軽く前傾したポジションによりスポーツライディングに最適なフロント荷重を得やすい設計。

DUKEシリーズと比べるとキャスター角も立てられ、ショートホイールベース化が図られるなど、よりコーナリング性能が重視されたディメンションに作り込まれた。フルカウルの採用により、空力性能も高められている。

4ストローク水冷単気筒 DOHC 4バルブ、排気量373.2ccのエンジンからは44ps/9,500rpmを発揮。高回転に対応するツインカムヘッドにはウルトラ・ハードカーボン・コーティング。高回転での確実な追従性を確保するとともに、シングルエンジン特有の振動を低減するカウンターバランスシャフトを装備。

フロントブレーキはブレンボの普及ブランドBYBRE製で、φ300mmシングルディスク+ラジアルマウントキャリパーの組み合わせ。BOSCH製9MB ABSを標準装備するなど本格的だ。

リアブレーキも同じくBYBRE製のφ230mmシングルディスク+1ポットキャリパーの組み合わせ。軽量高剛性のアルミダイキャスト製トレリススイングアームは表裏逆パターンのKTMならではのデザインだ。

排気系はDUKEシリーズをベースにフルカウル形状に合わせてデザインされたもの。サイレンサーエンドはアンダーカウル一体型のコンパクトな形状へと見直されている。

左側がロービーム、右側にハイビームをセットした2連タイプのプロジェクターヘッドライトを採用。ウインドスクリーンはそれ自体がカウル造形の一部となった斬新さが光るデザインだ。

マット系の樹脂製タンクカバーは角張ったデザインがKTM的。この中に容量10リットルの本当のスチール製燃料タンクが収められている。

10スリムに絞り込まれたシートは高さ820mmながら足着きは良好。特筆すべきは一見テールカウルに見えるピリオンシート。全体がウレタン状の柔らかい素材で作られていて、タンデムの乗り心地もまずまず。

11ライダーシートは取り外し可能。空きスペースは純正車載工具が収まる程度。

12バックミラーの凝ったデザインもさることながら、ステーに埋め込まれたビルトインタイプのLEDウインカーが斬新。今までになかった発想だ。

13ムダを削ぎ落とし機能性を求めたコックピット。意外と高いハンドルバーや低くコンパクトに作られたバックミラー、スリムなタンクまわりなどが特徴。スクリーンがアッパーカウルの一部になっていることが分かる。

14バックライトにオレンジを採用した、KTMお馴染みのマルチファンクションLCDタイプの多機能メーターを採用。速度、回転数、オド、トリップ、時計、燃料残量、ギアポジション、平均速度、サービスインターバルなどを表示。

15常にアクセル全開、パワーバンドキープの走りが楽しい『RC125』は、Moto3レーサー譲りの車体とディメンションにより、本格的なスポーツ走行がムリなく楽しめる。

16シリーズ末弟となるRC125。4ストローク水冷単気筒 DOHC 4バルブ、排気量124.7ccのエンジンは15ps/9,500rpmを発揮。車重は390より12kg軽い135kgとなっている。見た目での390との違いは、エンジン形状など微妙な部分を除けばカラーリングのみ。

17KTM純正パワーパーツも充実。バブルシェイプのハイスクリーン、アジャスタブルレバー、ブレーキ&クラッチレバーガード、エルゴシート、リアバッグラゲージなど豊富なオプションパーツでツーリング仕様へのカスタムも可能だ。

18RC390は“125ccクラスの車重とレーシングマシン並みのポテンシャル”というコンセプトで、Moto3レーシングマシン『RC250 R』に最も近い公道市販モデルという位置づけ。写真はドイツで開催中のワンメイクレース“JUNIOR CUP”仕様車。2015年より日本でも若手育成を目的とした“RC390 CUP”の開催を企画中とのこと。

  • 中速レンジのトルクを生かしたダイナミックな走りが持ち味の『RC390』は、軽量ハイパワーとレーサー譲りの車体を武器に、ショートサーキットであれば無敵とも思えるスポーツ性能を発揮する。
  • 見た目だけではないスーパースポーツに必要なディメンションを確立したRCシリーズ。DUKEシリーズに比べると軽く前傾したポジションによりスポーツライディングに最適なフロント荷重を得やすい設計。
  • DUKEシリーズと比べるとキャスター角も立てられ、ショートホイールベース化が図られるなど、よりコーナリング性能が重視されたディメンションに作り込まれた。フルカウルの採用により、空力性能も高められている。
  • 4ストローク水冷単気筒 DOHC 4バルブ、排気量373.2ccのエンジンからは44ps/9,500rpmを発揮。高回転に対応するツインカムヘッドにはウルトラ・ハードカーボン・コーティング。高回転での確実な追従性を確保するとともに、シングルエンジン特有の振動を低減するカウンターバランスシャフトを装備。
  • フロントブレーキはブレンボの普及ブランドBYBRE製で、φ300mmシングルディスク+ラジアルマウントキャリパーの組み合わせ。BOSCH製9MB ABSを標準装備するなど本格的だ。
  • リアブレーキも同じくBYBRE製のφ230mmシングルディスク+1ポットキャリパーの組み合わせ。軽量高剛性のアルミダイキャスト製トレリススイングアームは表裏逆パターンのKTMならではのデザインだ。
  • 排気系はDUKEシリーズをベースにフルカウル形状に合わせてデザインされたもの。サイレンサーエンドはアンダーカウル一体型のコンパクトな形状へと見直されている。
  • 左側がロービーム、右側にハイビームをセットした2連タイプのプロジェクターヘッドライトを採用。ウインドスクリーンはそれ自体がカウル造形の一部となった斬新さが光るデザインだ。
  • マット系の樹脂製タンクカバーは角張ったデザインがKTM的。この中に容量10リットルの本当のスチール製燃料タンクが収められている。
  • スリムに絞り込まれたシートは高さ820mmながら足着きは良好。特筆すべきは一見テールカウルに見えるピリオンシート。全体がウレタン状の柔らかい素材で作られていて、タンデムの乗り心地もまずまず。
  • ライダーシートは取り外し可能。空きスペースは純正車載工具が収まる程度。
  • バックミラーの凝ったデザインもさることながら、ステーに埋め込まれたビルトインタイプのLEDウインカーが斬新。今までになかった発想だ。
  • ムダを削ぎ落とし機能性を求めたコックピット。意外と高いハンドルバーや低くコンパクトに作られたバックミラー、スリムなタンクまわりなどが特徴。スクリーンがアッパーカウルの一部になっていることが分かる。
  • バックライトにオレンジを採用した、KTMお馴染みのマルチファンクションLCDタイプの多機能メーターを採用。速度、回転数、オド、トリップ、時計、燃料残量、ギアポジション、平均速度、サービスインターバルなどを表示。
  • 常にアクセル全開、パワーバンドキープの走りが楽しい『RC125』は、Moto3レーサー譲りの車体とディメンションにより、本格的なスポーツ走行がムリなく楽しめる。
  • シリーズ末弟となるRC125。4ストローク水冷単気筒 DOHC 4バルブ、排気量124.7ccのエンジンは15ps/9,500rpmを発揮。車重は390より12kg軽い135kgとなっている。見た目での390との違いは、エンジン形状など微妙な部分を除けばカラーリングのみ。
  • KTM純正パワーパーツも充実。バブルシェイプのハイスクリーン、アジャスタブルレバー、ブレーキ&クラッチレバーガード、エルゴシート、リアバッグラゲージなど豊富なオプションパーツでツーリング仕様へのカスタムも可能だ。
  • RC390は“125ccクラスの車重とレーシングマシン並みのポテンシャル”というコンセプトで、Moto3レーシングマシン『RC250 R』に最も近い公道市販モデルという位置づけ。写真はドイツで開催中のワンメイクレース“JUNIOR CUP”仕様車。2015年より日本でも若手育成を目的とした“RC390 CUP”の開催を企画中とのこと。

小さな本格派
“スモールRC”シリーズが国内導入

2014年9月16日に、KTMから期待のニューモデル『RC390』と『RC125』のプレス向け試乗会が、筑波サーキットコース1000で開催されました。存分にテストライドしてきたので、早速ご報告いたします。

 

まずはマシン解説から。“RC”とは“Race Competition”の意味で、今回の“スモールRC”シリーズは、小排気量レンジにおいてもスポーツ志向のライダーの要求に応える本格的な作りとパフォーマンスを、若年層でも購入しやすいプライスで実現したモデルとなっています。“スモールDUKE”シリーズ同様、本国では『RC200』も用意されていますが、日本市場に向けてはまずRC390とRC125の2機種が先行導入されることになりました。

 

エンジンは高性能な水冷 DOHC 4バルブ単気筒を搭載。BOSCH/KTM共同開発の高精度E.F.I.システムや、マス集中に貢献するエキゾーストシステム、レーシングライクな6速クロスミッションを装備する点なども共通となっています。車体構成も基本的には共通で、見た目の違いはカラーリングのみ。エッジを効かせたレーシングスタイルでありながら、バックミラーにビルトインされたLEDウインカーなどストリートモデルとしてのグレード感も重視した作りが印象的です。気になるDUKEシリーズとの違いとしては、キャスター角を1.5度減らしてトレール量とホイールベースを短縮しており、それ以外ではエンジンやフレーム、足回りもほぼ共通です。

 

走りの印象ですが、RC390はとにかく速いです。車格は250cc並みにコンパクトですが、そこに2階級ほど上のクラスのエンジンが乗っている感じ。排気量のイメージ以上に図太い中速トルクが持ち味で、ギンギンに回さなくてもコーナー立ち上がりでは十分な加速が得られます。試乗したコース1000のようなショートコースであれば、腕さえあれば最速級ではないでしょうか。

 

ライディングポジションも、乗ってみると意外にハンドルが高く前傾は緩め。フルサイズボディの採用により、大柄な私でも125共々余裕をもって操作できる点も好印象です。ハンドリングはMoto3レーサー『RC250R』譲りの俊敏さを持ちながらも神経質過ぎず、一般的なライダーが乗っても安心できる懐の深さを感じます。バランサーのおかげで振動も少なく、WP製前後サスペンションのしなやかな動きにも助けられ、ハイペースでも変に急かされることなく、スムーズな走りが楽しめます。

 

一方のRC125は、完全に車体がエンジンに勝っているモデルなので、逆に走りが安定しています。 390の44psに対して125は15psとパワー差は約3倍。さすがにアンダーパワーなので、速く走らせるためには常にパワーバンドキープが求められますが、そのピーキーさが面白い。ほとんどのコーナーはノーブレーキで飛び込めますし、タイトコーナーなどは390より速く走れる場合もあります。その意味では、サーキット走行の基本を無理せず学べる教材としてもうってつけでしょう。「同じ車体でも排気量が違うとここまで走りが変わるのか」という新鮮な驚きがありました。それぞれにスポーツする楽しさがあることも、あらためて実感できました。

 

発売時期は11月中を予定しており、価格はRC390が63万7,000円、RC125が56万5,000円(いずれも消費税8%込み)となっています。

中速レンジのトルクを生かしたダイナミックな走りが持ち味の『RC390』は、軽量ハイパワーとレーサー譲りの車体を武器に、ショートサーキットであれば無敵とも思えるスポーツ性能を発揮する。
見た目だけではないスーパースポーツに必要なディメンションを確立したRCシリーズ。DUKEシリーズに比べると軽く前傾したポジションによりスポーツライディングに最適なフロント荷重を得やすい設計。
DUKEシリーズと比べるとキャスター角も立てられ、ショートホイールベース化が図られるなど、よりコーナリング性能が重視されたディメンションに作り込まれた。フルカウルの採用により、空力性能も高められている。
4ストローク水冷単気筒 DOHC 4バルブ、排気量373.2ccのエンジンからは44ps/9,500rpmを発揮。高回転に対応するツインカムヘッドにはウルトラ・ハードカーボン・コーティング。高回転での確実な追従性を確保するとともに、シングルエンジン特有の振動を低減するカウンターバランスシャフトを装備。
フロントブレーキはブレンボの普及ブランドBYBRE製で、φ300mmシングルディスク+ラジアルマウントキャリパーの組み合わせ。BOSCH製9MB ABSを標準装備するなど本格的だ。
リアブレーキも同じくBYBRE製のφ230mmシングルディスク+1ポットキャリパーの組み合わせ。軽量高剛性のアルミダイキャスト製トレリススイングアームは表裏逆パターンのKTMならではのデザインだ。
排気系はDUKEシリーズをベースにフルカウル形状に合わせてデザインされたもの。サイレンサーエンドはアンダーカウル一体型のコンパクトな形状へと見直されている。
左側がロービーム、右側にハイビームをセットした2連タイプのプロジェクターヘッドライトを採用。ウインドスクリーンはそれ自体がカウル造形の一部となった斬新さが光るデザインだ。
マット系の樹脂製タンクカバーは角張ったデザインがKTM的。この中に容量10リットルの本当のスチール製燃料タンクが収められている。
スリムに絞り込まれたシートは高さ820mmながら足着きは良好。特筆すべきは一見テールカウルに見えるピリオンシート。全体がウレタン状の柔らかい素材で作られていて、タンデムの乗り心地もまずまず。
ライダーシートは取り外し可能。空きスペースは純正車載工具が収まる程度。
バックミラーの凝ったデザインもさることながら、ステーに埋め込まれたビルトインタイプのLEDウインカーが斬新。今までになかった発想だ。
ムダを削ぎ落とし機能性を求めたコックピット。意外と高いハンドルバーや低くコンパクトに作られたバックミラー、スリムなタンクまわりなどが特徴。スクリーンがアッパーカウルの一部になっていることが分かる。
バックライトにオレンジを採用した、KTMお馴染みのマルチファンクションLCDタイプの多機能メーターを採用。速度、回転数、オド、トリップ、時計、燃料残量、ギアポジション、平均速度、サービスインターバルなどを表示。
常にアクセル全開、パワーバンドキープの走りが楽しい『RC125』は、Moto3レーサー譲りの車体とディメンションにより、本格的なスポーツ走行がムリなく楽しめる。
シリーズ末弟となるRC125。4ストローク水冷単気筒 DOHC 4バルブ、排気量124.7ccのエンジンは15ps/9,500rpmを発揮。車重は390より12kg軽い135kgとなっている。見た目での390との違いは、エンジン形状など微妙な部分を除けばカラーリングのみ。
KTM純正パワーパーツも充実。バブルシェイプのハイスクリーン、アジャスタブルレバー、ブレーキ&クラッチレバーガード、エルゴシート、リアバッグラゲージなど豊富なオプションパーツでツーリング仕様へのカスタムも可能だ。
RC390は“125ccクラスの車重とレーシングマシン並みのポテンシャル”というコンセプトで、Moto3レーシングマシン『RC250 R』に最も近い公道市販モデルという位置づけ。写真はドイツで開催中のワンメイクレース“JUNIOR CUP”仕様車。2015年より日本でも若手育成を目的とした“RC390 CUP”の開催を企画中とのこと。

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