【関東ツーリングスポット紹介 茨城県つくば市】関東平野も峠道も楽しめる筑波山ツーリング

掲載日:2024年02月01日 フォトTOPICS    

写真/伊井 覚 取材・文/伊澤 侑花

【関東ツーリングスポット紹介 茨城県つくば市】関東平野も峠道も楽しめる筑波山ツーリングのメイン画像

茨城県にはツーリングの定番スポットがいくつかあります。今回は、広大な関東平野や峠道が楽しめる茨城県つくば市をご紹介します!

【この記事の目次】
■実は内側がすごい、牛久大仏
■爽やかな風を感じながら走る、霞ヶ浦
■冷やし焼き芋が有名な「焼き芋仙人」
■約1000本の梅の木が広がる、筑波山梅林
■絶景が望める、筑波山大御堂
■関東平野を眼下に走る、筑波スカイライン
■つつじヶ丘レストハウス
■ひときわ存在感を放つ、ガマランド

都心から1時間半、道・食・景色を楽しめる茨城県つくば市

つくば市は茨城県の定番ツーリングスポットの一つ。広大な関東平野だけでなく、筑波山にある筑波スカイラインなど、景色もワインディングも楽しめるツーリングが可能です。今回は少し足を伸ばして牛久市にある牛久大仏を出発地点とし、筑波山に向かいます。なお、今回ツーリングに使ったマシンはヤマハのXSR125。高速道路は乗れませんが、首都圏から牛久大仏までは下道で走れる距離感のため、出発から帰宅まで一日かけてゆったり楽しみました。

実は内側がすごい、牛久大仏

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牛久大仏
住所:〒300-1288 茨城県牛久市久野町2083
拝観時間:平日9:30〜17:00/土日祝日9:30〜17:30(3月〜9月)
平日/土日祝日 9:30〜16:30(10月〜2月)

牛久大仏は首都圏からバイクで1時間ほどの場所に位置しており、圏央道の牛久阿見ICや阿見東ICが開通したことでアクセスしやすいのが魅力の一つ。牛久阿見ICからはおよそ8km、阿見東ICからなら、およそ2kmで到着できます。

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牛久大仏は胎内と呼ばれる内側の参拝も出来るということで、今回は外も中もじっくりと参拝していきます。1995年に建てられた牛久大仏の全長は、なんと120m。ブロンズ製の大仏の中で世界一高いとしてギネス世界記録に登録されています。実際、高速の上からでも街の中を走っていても見えるので存在感があり、近くで見るとその迫力は圧巻です。

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足元に近づくにつれてその大きさを実感します。よく見ると、顔や指、身に纏っている服のしわなど細かな部分まで作り上げられていて、その技術の高さにも驚きます。

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胎内は全部で5階。入口を入るとまず真っ暗な「煩悩の世界」があり、通り抜けると「光の世界」に入ります。暗闇は煩悩、光は慈悲を表しているとのことです。初めて胎内へ足を踏み入れましたが、このような世界観が表現されているとは露知らず、すぐにその空気感に圧倒され、気が引き締まりました。

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5階まではエレベーターで向かいます。1階からエレベーターに向かうエリアでは、実物大の右足親指の先端が置いてあったり、建設の歴史がパネル展示されています。

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5階は「霊鷲山の間」と展望台スペースになっています。仏教の開祖、釈尊のご遺骨が安置されていたり、展示されているパネルからは釈尊の生誕から入滅までを学ぶことができます。展望台は大仏様の胸部あたりで、高さは地上85m。東西南北の4方向を見渡すことができ、天気が良い日には東京スカイツリーや富士山が見えるとのこと。

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景色を堪能したあとは、3階へ。ここは「蓮華蔵世界」と呼ばれ、永代供養することができます。壁一面には奉安された胎内仏が並んでいて、これがもう圧巻の景色。思わず見惚れてしまい、ツーリングの時間を忘れてゆっくりと過ごしてしまいました。なお、2階は「念仏の間」で書き初め体験や写経ができます。

爽やかな風を感じながら走る、霞ヶ浦

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牛久大仏から筑波山に向かう道中に霞ヶ浦があります。霞ヶ浦は日本で2番目に大きい湖。外周はおよそ140kmあるため、霞ヶ浦を一周するコースも人気です。しかし今回の目的地は筑波山。霞ヶ浦の景色を堪能したら、次の目的地に向かいます。

冷やし焼き芋が有名な「焼き芋仙人」

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焼き芋仙人
住所:〒305-0024 茨城県つくば市倉掛889−1

茨城県はさつまいもの産地で、筑波の名物にもなっています。普通の焼き芋の人気はもちろん高いのですが、中でも冷凍した焼き芋が有名なお店があるというので行ってみることに。しかし、目的地の「焼き芋仙人」に到着してみると、残念ながら本日は期間限定の休業中でした。ここはまた次の機会に食べに来たいと思います。

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いよいよ筑波山へ。道中、段々と山が大きく見え始め、山肌がくっきりしてきます。筑波山に近づいている! と実感しながら走るのは、とても気分が上がります。

約1000本の梅の木が広がる、筑波山梅林

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筑波山梅林
住所:住所:〒300-4353 茨城県つくば市沼田4

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筑波山中腹には梅林があります。4.5ヘクタールと広大な土地に、約1,000本の梅の木が植えられています。標高約250メートルに位置しており、バイクや車、ハイキングがてら坂を登って上部まで行くことができます。梅林上部には展望台「展望四阿」があり、梅林全体と、山麓に広がる田園や学園都市の街並みを見渡すこともできます。

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取材時は1月中旬だったため、梅の開花時期としてはまだ早いタイミングでした。しかし早咲きの花はすでに咲き始めていて、少し早めのお花見を満喫できました。なお、2024年2月17日〜3月17日の期間に筑波山梅まつりが開催されるとのこと。周遊イベントや期間限定のグルメ企画なども楽しめるため、時期に合わせてツーリングを企画することをおすすめします。

絶景が望める、筑波山大御堂

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筑波山大御堂
住所:〒300-4352 茨城県つくば市筑波748

筑波山梅林からバイクで4分ほど移動したところにある筑波山大御堂です。1400年間、霊峰筑波山に千手観音菩薩をご本尊とする歴史あるお寺です。

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今年の初詣がまだだったため、今年は筑波山大御堂にて参拝しました。

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お参りした後はおみくじを引いて今年の運勢を占ってみたところ……結果は吉。何はともあれ今年も安全に健康に過ごせますように!

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なお、山の中腹に位置する拝殿からは麓の街並みが一望できます。近くにはカフェやお土産屋さんがあるため、ここで一息つくことができます。

関東平野を眼下に走る、筑波スカイライン

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筑波山ツーリングの目玉といえば、「筑波スカイライン」でしょう。この道はわずか1.7kmしかありませんが、低速ワインディングを楽しめたり、道中で眼下に関東平野を見ることができたりと、ライディングを楽しめるツーリングスポットとなっています。なお、筑波スカイラインは19時~翌8時までは二輪通行禁止です。また、同じ峠から南に下る表筑波スカイラインと、湯袋峠へ下る道は終日二輪通行禁止なので間違えないよう注意しましょう。

スカイラインを走り切ると、突き当たりにつつじヶ丘駐車場があります。駐車場手前で折り返すことができるため、中には入らず峠を降りることもできますが、同じ場所にはレストハウスや売店、筑波山山頂へ行くロープウェイがあるため、筑波山をさらに楽しむことができますよ。

つつじヶ丘レストハウス

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つつじヶ丘レストハウス
住所:〒300-4352 茨城県つくば市筑波1
営業時間:9:30~17:30(季節により変更あり)

つつじヶ丘にはお土産・お食事処としてレストハウスがあります。ここでは、筑波山のご当地メニューである「つくばうどん」をはじめ、丼ものや定食など種類豊富なメニューが揃っています。

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今回は、筑波山名物という単語に惹かれてつくばうどんを注文。つくばうどんは、「つくば」の頭文字にちなんで筑波茜鶏の「つ」くね、地元産のしいたけやゴボウなどの「く」ろ野菜、ローズポークの「ば」ら肉を使用しています。うどんは地産小麦とレンコンパウダーを使用しているとのことで、実際に食べてみると麺の風味と具材の旨味が相まってとても美味しかったです。汁は甘めの味付け。ここまでずっと外にいたので、風に当たって冷えた身体を温めてくれます。

ひときわ存在感を放つ、ガマランド

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駐車場には遊園地「ガマランド」が隣接しています。現在は稼働していないエリアが多いですが、昭和の時代で時が止まっているかのような外観はB級スポットとして注目を集めています。ここで気になるのが、園内にいくつも置かれているガマガエルの像です。写真で確認できるだけでも3匹の巨大ガマガエルがいて、異色の存在感を放っています。

実は筑波山とガマガエルには深い関係があるそうです。筑波山のハイキングコースには見た目がガマガエルに似ている「ガマ石」があり、この石の前で伝統芸能の口上「ガマの油売り」が生まれたと言われています。

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ガマランドから見る景色は絶景で、山の麓までしっかりと見えます。どこを向いても必ずガマガエルが視界に入りますが、それも趣があって良いでしょう。

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ハイキングコースの手前には、鳥居よりも存在感のあるガマガエルが鎮座しています。この大きさと、独特の世界観はぜひ現地で感じていただきたいです。

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さらに、非常に興味をそそられる見た目をした「ガマ洞窟」というスポットもありました。中に入って暗い洞窟を10分ほど進むらしいのですが、残念ながらこちらは閉鎖されていました。

つくば市周辺には、牛久大仏や霞ヶ浦、梅林や筑波山と自然を満喫できるスポットが多くあります。また、関東平野の広大さを感じる街道や、筑波スカイラインのような峠道など、走っていて気持ちが良い道が多いのも魅力の一つ。ぜひ訪れてみてください。

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