【ヤマハ XSR700試乗記事】MT-07の美点を継承しつつ似て非なる乗り味を構築!

掲載日:2018年06月05日 試乗インプレ・レビュー    

取材協力/ヤマハ発動機
試乗ライダー・レポート/中村友彦 写真/富樫秀明 記事提供/ロードライダー編集部

ヤマハ XSR700

YAMAHA XSR700

外装や灯火類は専用設計とされてはいるが、エンジン+シャシーの基本設計はMT-07と共通というXSR700。とはいえ、スポーツヘリテイジモデルとして開発された同モデルは、MT-07とは趣が異なる、開放感やアグレッシブさが堪能できるバイクなのだ。

ライポジの刷新で
乗り味がガラリと変化

MT-07の着せ替え仕様。世の中にはXSR700に、そんなイメージを抱いている人もいるだろう。もちろん、それは間違いではない。姿形は異なるものの、XSR700の主要部品の大半は、2017年以前のMT-07用をほぼそのまま転用しているのだから。でも実際のXSR700は、MT-07とは似て非なる資質を備えている。

ヤマハ XSR700の試乗インプレッション

ベースとなったMT-07を基準にして考えると、XSR700は車格が大きく、ライダーの目線が高く、操作に対する反応が俊敏かつ軽快になっている。その主要因は、座面が30mm高いシートとワイドなアップハンドル。開放感と男っぽさを身に着けたXSR700には、ちょっとスクランブラー的な雰囲気が感じられる。一方で、MT-07の魅力だった抜群の親しみやすさは、残念ながら薄らいでいるのだけれど、XSR700の開発陣はこの点に関して“得るモノがあれば失うモノがあるのは当然”という意識を持っていたのではないか。

で、チョイ乗りの時点でこのバイクが気に入った僕は、借用期間中に2度のツーリングに出かけ、トータルで約1,000kmを走ってみた。そんな中で特に好感を抱いたのは、MT-07と比較すると、積極的にコーナーを攻めたくなることや、周囲の景色がよく見えること、下半身の疲労が少ないことだった。また、乗り手を導いてくれるようなコーナリングの感触や、並列2気筒エンジンが発する心地いいパルス感と振動など、MT-07の美点が維持されているのにも、何とも言えない安心感を抱いた。

ヤマハ XSR700の試乗インプレッション

ただし試乗の前半では、乗り心地とスロットルの開け始めの反応が、MT-07より悪くなっていることに、僕は違和感を覚えたのである。アレコレ悩んだ末に、前者はルックス重視のタイヤ、後者は着座位置の変化(スロットルレスポンスはMT-07と同じだが、着座位置が高いXSR700は、上半身が揺すられやすい)が原因と思えて来た。だから自分がオーナーになったら、カスタムで問題に対処しよう、などと考えたほど。

意外なことに試乗の後半では、どちらもあまり気にならなくなっていた。この意識の変化は、単純に慣れが進んだだけかもしれないが、そもそも僕が感じた不満は、穏やかで優しいMT-07と比較して初めて感じる話で、XSR700を単体評価するなら、そんなに大きな問題ではないかもしれない。

ヤマハ XSR700の試乗インプレッション

さて、ここまでを読み返してみると、自分で書いていながら“結局、どっちがどんなライダーに適している?”という疑問も湧くが、それは難しい問題だ。冒頭でも書いた通り、XSR700とMT-07は似て非なる資質を備えているが、スポーツとツーリングが楽しめること、日本の道路に適した特性であることは、両車に共通だから。

あえて言うなら、親しみやすさと安定感ではMT-07、軽快感と開放感ならXSR700に軍配が上がる。もちろん、体格が大柄な人やオーセンティックな外観が好きな人には、このXSR700の方が向いていると思う。

XSR700の詳細写真は次のページにて

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