リエフ マラソンプロ スーパーモタード

掲載日:2012年06月27日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/田宮 徹

リエフ マラソンプロ スーパーモタードの画像
RIEJU MARATHON PRO SUPER MOTARD

本格装備でシティランが楽しくなる
スペインブランドの原付二種モタード

1934年にスペインで創業されたリエフは、当初は自転車のアクセサリーを製造していたが、第二次世界大戦直後から原動機付自転車の生産を開始。1950年代からオートバイの製造をスタートし、当時から現在に至るまで、ハンドメイドによる高品質なバイク生産を続けている。多数の自国バイクメーカーがあり、バイク人気が高いスペインで、小排気量帯を中心に確固たる地位を築き、現在は世界20か国以上に輸出も行っているそのリエフが手がけた125ccモタードモデルが、このマラソンプロスーパーモタードだ。

このモデルは、デュアルパーパスモデルのマラソンプロと、車体やエンジンの大部分が共通化されている。搭載されているエンジンは、ややロングストロークな52×58.64mmのボア・ストローク値が与えられた、排気量125ccの水冷4スト4バルブ単気筒。燃料供給はキャブレターで行われ、8,750回転で最高出力15馬力を発揮する。始動方式はセル。もちろんマニュアルクラッチ式で、6段リターン式の変速機を装備している。車体は、前後17インチ径のロードタイヤを履くフルサイズ設計。スーパーモタードの場合、スポークホイールを採用する機種も多いが、このモデルは前後キャストホイールをチョイスしている。フレームはスチール製。ブレーキは前後ともディスク式で、ウェーブ型ディスクを装備している。前側は300mmの大径タイプだ。フロントサスペンションは、マルゾッキ製でインナーチューブ径40mmの倒立タイプ、リアサスペンションはリザーブタンク付きのモノショックと、足まわりも本格的な内容となっている。

フルサイズとはいえ、125ccクラスということで車体はスリムで軽く、車両重量は107.5kg。燃料タンク容量はやや少なめな6.32リットルだが、4スト125ccエンジンの燃費性能を考えれば特に使いづらいと感じることはないだろう。もちろん、ワインディングを含めたルートのツーリングに出かけるのも楽しいモデルだが、日常的な足としても向く。

リエフ マラソンプロ スーパーモタードのここがポイント!
  • ● ライバルと同等の出力を誇るエンジン
  • ● ハイグレードな前後サスペンション
  • ● キャストタイプの前後17インチホイール

リエフ マラソンプロ スーパーモタードのライバルはこれだ!

  • ハスクバーナ
    SMR125

    デュアルパーパスのTE125と同時設計された公道用モタード。フルサイズの本格ボディと、キャブ仕様で15馬力の124.45cc水冷単気筒エンジンを組み合わせる。

  • KTM
    デューク125

    15馬力の124.7cc水冷単気筒エンジンを、クロモリ鋼管製のトラスフレームに搭載。モタードというよりはネイキッドに近い、前後17インチ径ホイールモデルだ。

  • カワサキ
    D-トラッカー125

    カワサキ伝統のスチール製ペリメターフレームに、最高出力10.2馬力の124cc空冷単気筒F.I.エンジンを搭載。フルサイズより小径の前後14インチホイールを履く。

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