ガスガス EC250

掲載日:2012年10月22日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/田宮 徹

ガスガス EC250の画像
GASGAS EC250

ハイレベルな戦闘力を誇る
2ストロークエンジンのエンデューロモデル

ガスガスは、ナルシス・カサスとジョセップ・ピベルナにより1974年にスペインで創業された、2輪車の車体や部用品の販売を行う会社をルーツとしている。1985年、このガスガスはトライアル競技車両の開発に着手。その4年後には、オフロードエンデューロモデルの生産も開始した。トライアルとエンデューロが中心だったこともあり、以前は2ストロークエンジンを専門としていたが、現在では4ストロークエンデューロモデルや電動トライアルバイクの開発にも積極的である。

そんなガスガスの、まさにガスガスらしいエンデューロモデルと言えるのがこのEC250だ。クロームモリブデン鋼を使ったメインフレームに、クランクケースリードバルブ式の249.3cc水冷2ストローク単気筒エンジンを搭載している。燃料供給はキャブレター方式で、潤滑オイルは混合給油式。6段リターン式の変速機を備える。もちろんホイール径は、エンデューロモデルでは定番の前後21/18インチ。前後にウェーブ型ブレーキディスクを備える。2012年型までは、前後サスペンションがザックス製だったが、2013年型ではフロント倒立フォークがマルゾッキ製に変更されている。2012年型ではフレームの見直しを受けるなど、いまなお熟成が続けられ、もちろんレースシーンでも活躍を続けている。

ちなみにこのECシリーズには、EC250と同じ車体を使った兄貴分のEC300というモデルも存在する。こちらは、ボア・ストロークともに250とは異なる299.3cc水冷2ストロークエンジンを搭載。当然ながらよりトルクフルだ。ちなみに車重は、両仕様とも燃料を抜いた半乾燥重量で102kgと発表されている。燃料タンクは9.5Lだ。近年、再び人気が高まりつつあるエンデューロ。こんなハイスペックマシンで出場してみるのも楽しそうだ。保安部品付き(バックミラーは付属しない)なので、公道走行も可能。

ガスガス EC250のここがポイント!
  • ● 世界のオフシーンで活躍するガスガスブランド
  • ● 熟成が進むトルクフルな水冷2ストロークエンジン
  • ● 2ストロークエンジン搭載による軽快な車体

ガスガス EC250のライバルはこれだ!

  • ガスガス
    EC250F

    EC250と同じガスガス製エンデューロモデルだが、こちらはヤマハ製の249.6cc水冷4ストロークエンジンを搭載。前後サスはマルゾッキ製とオーリンズ製の組み合わせだ。

  • ハスクバーナ
    WR250

    249.3cc水冷2ストロークエンジンを搭載した、選手権などでも活躍するエンデューロモデル。KYB製フロントフォークとザックス製モノショックを採用。半乾燥重量は103kg。

  • フサベル
    TE250

    エンデューロ系オフにほぼ特化したスウェーデンブランドの水冷2ストロークモデル。排気量249ccのエンジンは、セルでもキックでも始動可能。半乾燥は104kgとなっている。

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