【Page4】KAWASAKI KZ1000&1100

掲載日:2010年04月09日 特集記事カワサキ・ハチマル・空冷Z    

記事提供/2009年8月1日発行 絶版バイクス4

KZ1000&1100 1981-1983


Z1からZ1000MkⅡに至る7年間を第一世代のZに対して、第二世代となるZ1000Jシリーズは、1984年のGPZ900R登場により意外なほど短命に終わったが、様々な機種へと発展を遂げている。

KAWASAKI Z1000J1

Z1の903ccから始まりZ1000MkⅡで1015ccまで拡大した排気量を見直し、998cc、102馬力の新型エンジンを新設計フレームに搭載したZ1000J1は1981年に登場。欧州仕様は写真の角張ったタンク。82年はJ2、83年はJ3となる。

 

KAWASAKI KZ1000R2

ローソンは1982年にもAMAでチャンピオンとなるが、83年にヤマハへ移籍したため「ローソンレプリカ」ではなく「スーパーバイクレプリカ」となったR2。タンクストライプやサイドカバーグラフィック、メーターASSYが変更され、欧州向けは2本出しマフラー。

KAWASAKI KZ1000R1

1981年、エディ・ローソンがAMAスーパーバイクチャンピオンを獲得した記念に、翌82年に発売されたのがZ1000R1。ライムグリーンの車体には同年のZ1100B2と同様の角形ヘッドライトとビキニカウルを装着。レーサーと同じカーカー製4into1マフラーだ。

 

KAWASAKI KZ1100B1

J1が登場したのと同じ1981年、Jより大きな1089cc、108馬力エンジンを搭載したZ1100GPがデビュー。吸入空気量をフラップで検知するミクニ製燃料噴射装置を装備。モータースポーツ&ベーシックなJに対してGPは先進性をアピール。

KAWASAKI KZ1100B2

1982年のZ1100GPにはビキニカウルを装着し、メーターには液晶ディスプレイを使用。燃料噴射はフラップを廃止し、スロットル開度を基に噴射量を決めるd.f.iに変更。カム変更により最高出力は109馬力になった。このモデルでOEMタイヤがK300となる。

 

KAWASAKI Z1100R

1983年からAMAスーパーバイクでは排気量上限が750ccとなり、ローソンが抜けたカワサキではウェイン・レイニーがGPz750を駆り、カワサキ3年連続のシリーズ制覇を達成。つまり実質的にJベースのレーサーは82年までだったのだが、1984年にはキャブ仕様に変更したGPz1100のエンジンを搭載したZ1100Rが登場。前輪が18インチとなったのも特徴だ。

KAWASAKI GPz1100

Z1100GPの後継モデルとなるGPz1100は、1本ショックのユニトラックサスぺンションやアンチノーズダイブ機構など、さらに進んだ機構を採用。ハンドル→フレームマウントとなったハーフカウルからテールまで流れるようなデザインが特徴。1089ccの排気量や吸気系のd.f.iはGPと同様だが、燃焼室やクランクを改良。空冷Z系最高の120馬力。

 

KAWASAKI KZ1000J1

Rといえばライムグリーンのイメージが強いが、1983年のR2にはホワイトベースのカラーリングもあった。欧州向けのR2はカワサキロゴ入りの2本出しマフラーが付くが、北米向けはR1と同じカーカー製マフラーとなる。

 

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