Z1からZ1000MkⅡに至る7年間を第一世代のZに対して、第二世代となるZ1000Jシリーズは、1984年のGPZ900R登場により意外なほど短命に終わったが、様々な機種へと発展を遂げている。
KAWASAKI Z1000J1 Z1の903ccから始まりZ1000MkⅡで1015ccまで拡大した排気量を見直し、998cc、102馬力の新型エンジンを新設計フレームに搭載したZ1000J1は1981年に登場。欧州仕様は写真の角張ったタンク。82年はJ2、83年はJ3となる。 | | KAWASAKI KZ1000R2 ローソンは1982年にもAMAでチャンピオンとなるが、83年にヤマハへ移籍したため「ローソンレプリカ」ではなく「スーパーバイクレプリカ」となったR2。タンクストライプやサイドカバーグラフィック、メーターASSYが変更され、欧州向けは2本出しマフラー。 |
KAWASAKI KZ1000R1 1981年、エディ・ローソンがAMAスーパーバイクチャンピオンを獲得した記念に、翌82年に発売されたのがZ1000R1。ライムグリーンの車体には同年のZ1100B2と同様の角形ヘッドライトとビキニカウルを装着。レーサーと同じカーカー製4into1マフラーだ。 | | KAWASAKI KZ1100B1 J1が登場したのと同じ1981年、Jより大きな1089cc、108馬力エンジンを搭載したZ1100GPがデビュー。吸入空気量をフラップで検知するミクニ製燃料噴射装置を装備。モータースポーツ&ベーシックなJに対してGPは先進性をアピール。 |
KAWASAKI KZ1100B2 1982年のZ1100GPにはビキニカウルを装着し、メーターには液晶ディスプレイを使用。燃料噴射はフラップを廃止し、スロットル開度を基に噴射量を決めるd.f.iに変更。カム変更により最高出力は109馬力になった。このモデルでOEMタイヤがK300となる。 | | KAWASAKI Z1100R 1983年からAMAスーパーバイクでは排気量上限が750ccとなり、ローソンが抜けたカワサキではウェイン・レイニーがGPz750を駆り、カワサキ3年連続のシリーズ制覇を達成。つまり実質的にJベースのレーサーは82年までだったのだが、1984年にはキャブ仕様に変更したGPz1100のエンジンを搭載したZ1100Rが登場。前輪が18インチとなったのも特徴だ。 |
KAWASAKI GPz1100 Z1100GPの後継モデルとなるGPz1100は、1本ショックのユニトラックサスぺンションやアンチノーズダイブ機構など、さらに進んだ機構を採用。ハンドル→フレームマウントとなったハーフカウルからテールまで流れるようなデザインが特徴。1089ccの排気量や吸気系のd.f.iはGPと同様だが、燃焼室やクランクを改良。空冷Z系最高の120馬力。 | | KAWASAKI KZ1000J1 Rといえばライムグリーンのイメージが強いが、1983年のR2にはホワイトベースのカラーリングもあった。欧州向けのR2はカワサキロゴ入りの2本出しマフラーが付くが、北米向けはR1と同じカーカー製マフラーとなる。 |