【Page5】ザッパー系の歴史 KAWASAKI ZAPPER Series 1976-1985

掲載日:2010年01月18日 特集記事カワサキ「ザッパー系」至上主義    

記事提供/2009年6月1日発行 絶版バイクス1
■マシンオーナ一/Shigeki ARIYASU有安繁騎

remember zeppan bikes

カワサキ「ザッパー系」至上主義

「ナナハンキラー」がナナハンへと進化。
国内フラッグシップへと昇華した80sザッパーたち。

KAWASAKI Z650B2 1978

KAWASAKI Z650B2 1978

当時価格43万5000円(B1から価格据え置き)

国内モデルは78年7月からデリバリー開始された。B1の2本に対して細い4本ラインのタンクグラフィックになった。ブレーキキャリパーがボトムケースの前方から後方へと移動し、マスターシリンダーも丸型から台形のブレーキフルードレベルを確認できるタイプとなっている。その他にも細かな部分でグレードアップが図られている。

KAWASAKI Z650LTD 1979

KAWASAKI Z650LTD 1979

当時価格44万5000円

フラッグシップモデルのZ750F/D1がフルモデルチェンジでZ750FXへと移行した1979年、ザッパーもZ650LTDへとモデルチェンジした。国内市場ではLTDのみ発売されたが、北米市場やヨーロッパ市場では、Z650の後継モデルであるキャストホイールを標準装備したZ650CやFが継続販売された。派生によってはトリプルディスク仕様もあった。

 

KAWASAKI Z750FX-II 1980

KAWASAKI Z750FX-II 1980

当時価格51万5000円

国内市場におけるバイクブームが本格的になり、各メーカーともこの時期を境にニューモデルを数多く発表するようになった。カワサキはザッパー系エンジンを738ccにスケールアップしたZ750FX-?を発売。ナナハンフラスとしては圧倒的に軽く(乾燥210kg)、数値的なパワーは目立たないものの、その走りは強烈だった。タンク容量は17リットル。

KAWASAKI Z750FX-III 1980

KAWASAKI Z750FX-III 1980

当時価格53万5000円

FX-IIの発売開始から僅か7ヶ月でFX-IIIがラインナップに加わった。完全なるモデルチェンジではなく、しばらく並行販売されていた。FX-IIに対してタンク容量が大型化され、17→21リットルになり、シートデザインがゴージャスになった。この丸タンクと角タンクのデザイン関係は、海外市場におけるZ1000JとZ1000Rでも同様だった。

 

KAWASAKI Z750GP 1982

KAWASAKI Z750GP 1982

当時価格64万5000円

新時代の到来を予感させるZ750GPは82年の春に国内投入された。海外ではZ1000HでFI化を実現していたカワサキだが、Z750GPではアナログ制御からデジタル制御のDFIへと進化。一部のメーターには液晶表示が採用され、ヘッドランプは角型の大型で、バックミラーも変形角型に進化した。同年、スズキがGSX750S刀を国内投入し、CB750FはFCへ進化した。

KAWASAKI GPz750F 1983

KAWASAKI GPz750F 1983

当時価格66万円

とにかくこの頃はニューモデルラッシュ。HY戦争に負けじと、カワサキやスズキからもニューモデルが続々登場。DFIのZ750GP発売から1年後にはデザイン的にもフルモデルチェンジのGPz750Fを発表。新型キャブレターの採用や前後18インチホイールの採用など、その走りは本物。今振り返れば、ザッパーシリーズで最もホットなモデルだった。

 

KAWASAKI GPz750F TURBO 1983

KAWASAKI GPz750F TURBO 1983

輸出仕様

社外ターボモデルの草分け、Z1-R/TCが北米のディーラーで販売されるようになり、国内メーカーもターボモデルの開発に積極的になった。結果的にはターボ最後発かつ最もハイパフォーマンスな市販車をデリバリーしたのがカワサキだった。海外では仕向け先により排ガス規制が異なるため、GPzターボには国別仕様が用意されるなど派生が細かかった。

 

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