【Page10】テスター片手に実装回路を確認&モディファイ

掲載日:2009年12月14日 特集記事電気いじりはコワクナイ!    

記事提供/2009年6月1日発行 モトメンテナンス No.83

テスター片手に実装回路を確認&モディファイ
「ヘッドランプ」と「テールランプ」は交流回路を生かした。
  • 以前に武川製スーパーマルチDNメーターを取り付けた際に、メインキーを左サイドカバー前方へ移設し、キーONにて電源が取れる回路を新設していた。この電源回路を各操作系電源とした。

    以前に武川製スーパーマルチDNメーターを取り付けた際に、メインキーを左サイドカバー前方へ移設し、キーONにて電源が取れる回路を新設していた。この電源回路を各操作系電源とした。

  • 旧エイプのキーシリンダーには、本来ならば赤と黒の配線は無い。赤はバッテリー+へ接続。黒はキーシリンダー通過後の電源として利用する。ターミナルが余っているので改造可能なのだ。

    旧エイプのキーシリンダーには、本来ならば赤と黒の配線は無い。赤はバッテリー+へ接続。黒はキーシリンダー通過後の電源として利用する。ターミナルが余っているので改造可能なのだ。

  • 旧エイプのメインハーネスにはステーターコイルから立ち上がるハーネスが1本あるが、その配線はコネクターから抜き取り、まったく新規で新ステーターコイルからの立ち上がり線を接続する。

    旧エイプのメインハーネスにはステーターコイルから立ち上がるハーネスが1本あるが、その配線はコネクターから抜き取り、まったく新規で新ステーターコイルからの立ち上がり線を接続する。

  • レギュレータ/レクチファイアへのカプラー接続部分も改造する。メインハーネス経由で接続されていたハーネスを抜き取り、新規の立ち上がりハーネスを接続。抜き取った端子はテーピングする。

    レギュレータ/レクチファイアへのカプラー接続部分も改造する。メインハーネス経由で接続されていたハーネスを抜き取り、新規の立ち上がりハーネスを接続。抜き取った端子はテーピングする。

  • レギュレータ/レクチファイアは旧エイプも新型エイプも同一部品なので流用した。2本の交流電源を整流し、直流化した後の電源線にフューズボックスを結線。バッテリー+へ接続する。

    レギュレータ/レクチファイアは旧エイプも新型エイプも同一部品なので流用した。2本の交流電源を整流し、直流化した後の電源線にフューズボックスを結線。バッテリー+へ接続する。

  • 新規の交流電源がレギュレータ/レクチファイアに接続されるカプラ部分でヘッドランプ用の電源を引き出す。平ギボシヘの配線カシメを2本で行う。線抜けが起こらないようにハンダを併用した。

    新規の交流電源がレギュレータ/レクチファイアに接続されるカプラ部分でヘッドランプ用の電源を引き出す。平ギボシヘの配線カシメを2本で行う。線抜けが起こらないようにハンダを併用した。

  • 旧ヘッドランプ電源の黒ハーネスをライトケース内カプラー部で抜き取り、新規電源を交流電源立ち上がり部分から取り回す。これでヘッドランプは交流制御となる。抜いた端子はテーピングする。

    旧ヘッドランプ電源の黒ハーネスをライトケース内カプラー部で抜き取り、新規電源を交流電源立ち上がり部分から取り回す。これでヘッドランプは交流制御となる。抜いた端子はテーピングする。

  • 交流電源は純正ハーネスよりもワンサイズ太い1.25sq線を利用した。メインハーネスに沿わせてヘッドライトケース内に導き、抜き取ったヘッドランプ電源カプラにこの新規ハーネスを接続する。

    交流電源は純正ハーネスよりもワンサイズ太い1.25sq線を利用した。メインハーネスに沿わせてヘッドライトケース内に導き、抜き取ったヘッドランプ電源カプラにこの新規ハーネスを接続する。

  • ここまでの作業によって回路がほぼ成立したのでエンジン始動。バッテリー端子にテスターを当て、電圧を測定した。エンジン回転を上げていくと14.3ボルトをマーク。しっかり充電してますね~!!

    ここまでの作業によって回路がほぼ成立したのでエンジン始動。バッテリー端子にテスターを当て、電圧を測定した。エンジン回転を上げていくと14.3ボルトをマーク。しっかり充電してますね~!!

  • やっぱりエンジン始動しないとホーンが機能しなかった……。サービスマニュアルの回路を見ても、スイッチボックス内の結線で電源を取っていることがわかる。ならばスイッチを改造しよう。

    やっぱりエンジン始動しないとホーンが機能しなかった……。サービスマニュアルの回路を見ても、スイッチボックス内の結線で電源を取っていることがわかる。ならばスイッチを改造しよう。

  • 左スイッチボックスを分解し、内部のスイッチ接点も機能別に分解。ヘッドランプ電源からホーン電源への分岐は、ボックス内部ではなくハーネスの途中で行われていることが判明した。

    左スイッチボックスを分解し、内部のスイッチ接点も機能別に分解。ヘッドランプ電源からホーン電源への分岐は、ボックス内部ではなくハーネスの途中で行われていることが判明した。

  • 細い溶接棒に新規ホーン電源用のハーネスをハンダ付けし、その溶接棒を保護チューブ内に差し込む。溶接棒がガイドになり、新規ハーネスを保護チューブ内にスムーズに追加できる。

    細い溶接棒に新規ホーン電源用のハーネスをハンダ付けし、その溶接棒を保護チューブ内に差し込む。溶接棒がガイドになり、新規ハーネスを保護チューブ内にスムーズに追加できる。

  • 保護チューブに追加ハーネスのみ通すのは難しい。無理やり通そうとしても、なかなか通らないのだ。いらいらしてしまいますね……。最初から溶接棒のようなガイドを利用するのが良いですよ。

    保護チューブに追加ハーネスのみ通すのは難しい。無理やり通そうとしても、なかなか通らないのだ。いらいらしてしまいますね……。最初から溶接棒のようなガイドを利用するのが良いですよ。

  • 新規ハーネスを追加したら、ホーン電源線にハンダ付けする。ハンダ付けする前に圧着端子でコードをカシメ、それからハンダ付けするのがベストだ。保護には収縮チューブを利用する。

    新規ハーネスを追加したら、ホーン電源線にハンダ付けする。ハンダ付けする前に圧着端子でコードをカシメ、それからハンダ付けするのがベストだ。保護には収縮チューブを利用する。

  • 旧型エイプ(バッテリーレス仕様)に新型12Vバッテリー搭載仕様の回路図を重ね合わせ、さらに追加配線を書き加えた現状モトメンテApe100SDX号の回路図。こんな回路図を作っておけば、後々のメンテナンス時に困ってしまうこともありませんね。背景がグレーゾーンになっているところが、新規&追加配線を行った場所だ。専用の配線図を製作できるのもパソコンがあるからこそ。新人丸山がサクッと作りました。

    旧型エイプ(バッテリーレス仕様)に新型12Vバッテリー搭載仕様の回路図を重ね合わせ、さらに追加配線を書き加えた現状モトメンテApe100SDX号の回路図。こんな回路図を作っておけば、後々のメンテナンス時に困ってしまうこともありませんね。背景がグレーゾーンになっているところが、新規&追加配線を行った場所だ。専用の配線図を製作できるのもパソコンがあるからこそ。新人丸山がサクッと作りました。

 

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