カブ生活

ゆるカブ第百五十二回「カブで寄り道、大宮八幡宮の”笹の輪くぐり”」

掲載日:2021年06月13日 原付漫遊記松本よしえのゆるカブdays    

え・文・写真/松本よしえ

ゆるカブ第百五十二回「カブで寄り道、大宮八幡宮の”笹の輪くぐり”」メイン画像

ここは大宮八幡宮(東京都杉並区大宮)の参道です。都心にあって約15,000坪(東京ドームがすっぽり入る!)という広大な鎮守の森の神域を有する神社。参道の駐車場にカブを停めてお詣りします。初夏の緑に包まれて心が穏やかになりますよ。

緑さす鎮守の森で"疫病退散"を願う

梅雨の中休み、久しぶりにカブで通りかかった「大宮八幡宮」の境内に大きな"笹の輪"ができていました。毎年、6月の下旬になると全国の神社では"茅の輪くぐり"の神事が執り行われます。"夏越しの祓"とも呼ばれ、茅の輪を潜ることで一年の前半の穢れを祓い、迎える半年に備えるというもの。「大宮八幡宮」も従来は"茅の輪"だけなのだけど、新型コロナ禍の昨年からは"笹の輪"が境内に常設されて"疫病退散"を祈願しています。

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鎮守の森に一の鳥居の赤が映えます。ここから約250mの参道を歩いて神前へ。カブは”方南通り”側の「永福図書館入口」(南参道入口)から無料駐車場へ入れます。境内の手水舎は自動水栓になっていました。

ゆるカブ第百五十二回「カブで寄り道、大宮八幡宮の”笹の輪くぐり”」03画像

神門前に設置されている”笹の輪くぐり”です。境内の竹林で採れる笹の葉をつかっているそうです。輪を「左、右、左」と3度くぐって回りながら”疫病退散”を念じます。説明書きには「前の方と充分間隔をとり乍ら…」と。マスクも忘れずに。

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茅の輪をくぐると神門、その奥が本殿です。神門のすぐ背後には巨大な夫婦銀杏が立っています。

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本殿は総檜造り。ご由緒を拝見すると応神天皇(第15代天皇)をお祀りし、平安時代末期には源頼義公の軍が奥州平定に向かう途中、この地で白雲が八条にたなびく大空を見たと。まるで歴史絵巻のような情景を思い浮かべます。

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境内には”鎮守の森”と呼ぶにふさわしい巨樹がそこかしこに。この森を散策するだけでリフレッシュできます。

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神門手前のお茶室の脇には“御神水”が祀られています。亀の石像と松ぼっくりがかわいい。

緑は心を癒してくれます。お詣りをして広い境内を歩いたのは30分に満たない滞在時間ですが、心身に清らかな風が通ったようで気持ちよいです。いまは気軽に出かけられないご時世ですが、身近な神社にも”茅の輪くぐり”があるかもしれません。一人静かに”疫病退散”を願ってみてはどうでしょう。

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