【速報か!?】鈴鹿8耐合同テストに潜入したバイクブロス特派員・S川(その2)
暑さにめっぽう弱いタナカです。
バイクブロス特派員・S川より、本日7月13日(木)に開催された「2016-2017 FIM世界耐久選手権最終戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第40回記念大会」へ向けた合同テストについて、現地からの潜入レポートがもう1本届きましたのでお伝えします。
~バイクブロス特派員・S川より入電の巻(その二)~
(取材協力/BMCJ Motorrad Rennsport)
燃料給油システムに引き続き、8耐直前クイズをもうひとつ! レースにおいて最も重要なパーツといっても過言ではないタイヤについての問題です。
ご存知の方も多いかと思いますが、レース用のタイヤはスリックタイヤと言って、表面がツルツルなんです!
8耐で使われるタイヤは「ソフト(やわらかい)」「ミディアム(ソフトよりちょっと硬い)」「レイン(ウェット路面用)」の3種類。どれを使わなければいけないというルールはなく、どのタイヤを選択するかが非常に重要になります。
通常のスプリントレースではコーナーギリギリに突っ込んでパス(追い抜く)するので、走りはじめからグリップ力の高いソフトを選択するのが一般的ですが、8耐ではペースの違うマシンが混走するためパスシーンが非常に多く、またコーナー手前ギリギリだけではなく、大きなコーナーで加速しながらパスするシーンも多いため、ソフトよりは摩耗しにくいミディアムを選択するチームも多いのです。
さて本題。使用前のタイヤはこんな状態です(うん、かっこいい!)。
で、ピットに戻ってくるとこんな感じになります。
はい、ドロドロのデロデロです。問題はここから。
こんなにドロドロのデロッデロになっているタイヤですが、走行中の表面温度は何度ぐらいになっているでしょうか?
ヒント! 走行前はタイヤウォーマーを巻いてタイヤを温めておきます。タイヤが冷たいとグリップしないので大変なんです! そこで、タイヤウォーマーでは100度で温めています。
ハイ! その答えは……80~90度です!
アッツアツになった状態でないと路面をグリップしません。そしてそのアッツアツのタイヤで激しくバトルするのですぐドロドロに溶けたようになっちゃうんですね!
そのような状況なので、タイヤが最高のパフォーマンスを発揮する寿命も短いのです。いかにタイヤのパフォーマンスを維持しつつ上位を狙うのか!? それが各チームの重要な戦略になるのです。
それでは! 8耐本番では各チームのタイヤ選び、またその戦略にも注目してお楽しみくださいー!
(通信終了)
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またしても合同テストとはあまり関係の無い内容でしたね。
以上、タナカがお伝えしました。