ホンダ ゴールドウイング
ホンダ ゴールドウイング

ホンダ ゴールドウイング – 「キング・オブ・モーターサイクル」を標榜

掲載日:2012年02月02日 試乗インプレ・レビュー    

「キング・オブ・モーターサイクル」を標榜する
スーパーグランドツアラーの実力とは

「キング・オブ・モーターサイクル」として35年以上にわたって常に世界最高峰のモーターサイクルを標榜し続けてきたゴールドウイングの最新版である。よりスポーティで若々しさを表現したスタイリングを纏い、オーディオシステムも新たに高音質のサラウンドシステムを搭載するとともに最新の携帯音楽プレーヤーに対応。また、上級モデルの<エアバッグ・ナビ>は前面衝突時によるライダーへの衝撃を吸収し、傷害を軽減させる効果のある2輪車用エアバッグシステムを搭載。ナビゲーションシステムも使い勝手が向上するなど、細かな部分がアップグレードされているのが特徴だ。最高峰のグランドツアラーの実力を探る。

ホンダ ゴールドウイングの特徴

スタイリングを一新し
ハンドリングと装備も進化

“すべてのモーターサイクルの頂点に立つモデル”という開発コンセプトを掲げて、初代ゴールドウイングが登場したのは1975年のこと。北米大陸で成功を収めた CB750Four に続くフラッグシップとしての期待を担ったスポーツモデルとして、水平対向4気筒を搭載した GL1000 が出発点である。GL1000 にユーザー自らが市販のフェアリングやサドルバッグを取り付けて大陸を旅するスタイルを作り出す中で、彼らの期待に応える形でその後のゴールドウイングは進化と熟成を続けていくことになる。排気量の拡大や装備の充実などにより、次第に「グランドツアラー = GT」としての地位を確立していくが、現在の方向性を決定づけたのは水平対向6気筒エンジンを採用した1988年登場の GL1500 である。2001年には GL1800 となり、さらにラグジュアリー度をアップ。2007年には世界初となる2輪用エアバッグ、2008年にビルトインタイプのナビを搭載し現在に至っている。今回のモデルチェンジでは外装をほぼ全面的にリニューアル。「ユーザー対象年齢を20歳若返らせた」というだけあり、スタイリングは全体的に若々しくスポーティにフェイスリフトされているのが特徴だ。また、フロントのアクスルやアンダーブラケット周りの剛性強化により、低速域での軽快感と中高速コーナーでのより安定感のあるハンドリングに仕上げている。

ホンダ ゴールドウイングの画像

オーディオシステムも進化した。MP3 対応となり、iPod などの携帯音楽プレーヤーや USB メモリーの接続が可能となり、高音質サラウンドシステムも新たに搭載。上級モデルの<エアバッグ・ナビ>は前面衝突時によるライダーの飛び出しを抑制し、衝突相手車両や路面などとの打撃による傷害を軽減させる効果のある2輪車用エアバッグシステムを搭載。ナビもアップグレードされ、3D ビュー対応の案内機能や、SD カードによるユーザー間でのルートシェアを可能とし、ツーリングでの利便性と楽しさを広げている。大容量61リットルのリアトランクと左右40リットルのサドルバッグ、グリップヒーターとフロント&リアシートヒーター、ライダーの足元に温風を導くフットウォーマーベンチレーション、間欠機能付ワイパー装備のウインドシールドなど、快適装備を満載している。前後連動ABS、電動リバースシステム、電子制御式クルーズコントロール、電波式キーレストランクオープナーなど、GLならではの高い安全性と優れたユーザビリティは従来どおりだ。なお、従来モデルに比べて90万円近く値下げ(スタンダードは228万9000円、エアバッグ・ナビは278万2500円)されたプライスも大きな魅力と言えよう。

ホンダ ゴールドウイングの試乗インプレッション

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