ホンダ【CBR250R/CBR250RR】1980年代から現在のモデルまでを振り返る!

掲載日:2018年05月09日 トピックス    

文・写真/バイクブロス編集部

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CBR250R、CBR250RR、旧モデルと
最近のモデルの何故? 何がどうちがう?

ホンダCBR250R、CBR250RRといえば1980年代バイク全盛期に250ccの雄として、NSR250Rシリーズと双璧となったキレキレのモデルを思い浮かべるライダーも多いはず。また、2008年以降カワサキのNinja250R(ニンジャ250R)からはじまったとされる新250cc時代のCBR250Rを思い浮かべるライダーもいて、同車種名にもかかわらず、その印象は二分されているのではないだろうか。

ホンダでよく発生する「車名が同じでも時代を隔て異なるモデルが登場する傾向(※例/ レブルなど)には、その時代背景がよく表れている。今回はCBR250シリーズを例にそれらのラインナップとその時代背景をお届けする。まずは、バイク全盛期のCBR250シリーズを振り返ろう。

CBR250の歴史は1986年にCBR250FOURの登場から始まった。同クラスにて世界初となるカムギアトレーン機構を備えたDOHC4気筒エンジンは、超高回転を可能とした。レーサーレプリカブームの後押しにより、スポーツライクなスタイリングへとモデルチェンジを繰り返してゆくが、1990年に登場したCBR250RRを最後にいったんピリオドを打つ。

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HONDA CBR250FOUR SPECIAL EDITION(1986)/CBR250シリーズの幕開けとなったモデル。各メーカーから徐々にカウル付きスポーツモデルが登場する時代にあって、その中でも高性能を誇る一台。

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HONDA CBR250R(1987)/モデル名にRが着き、フルカバードフェアリングを採用。エンジン内の徹底的な軽量化により18,000回転からレッドゾーンとされた。1年のみ生産され、とてもレアな一台。

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HONDA CBR250RR(1990)/2灯ヘッドライトや湾曲型のスイングアームであるガルアームが特徴的なCBR250RRは、第一次CBR250時代の最終型だ。各部クオリティの高いパーツが採用され、現在も高い人気を誇る。(※写真は1994年のマイナーチェンジ後の車両)

それから月日が流れた2011年、CBR250Rは再び声を上げることになる。復活を遂げた新生CBR250Rは、以前のCBR250シリーズとは異なりシングルエンジンを搭載していた。どのようなステージでもスポーツライディングを楽しめるように設計されたCBR250Rはシングルエンジンならではの快活さと軽量さ、そして何よりもコストが抑えられたことで(スタンダードは44万9,400円)、ビギナーからエキスパートまで幅広い層に支持された。

そして2017年に現行モデルCBR250RRがデビューした。クラス最強馬力を誇る2気筒エンジンを搭載しており、CBR250の新時代を背負うものとなった。

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HONDA CBR250R(2011)/2011年に復活したCBR 250伝説第二章のトップバッター。以前のモデルとは一線を画するパッケージングではあるものの時代にマッチ。2014年には外装が変更された。

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HONDA CBR250RR ABS(2017)/現行モデルとなるCBR 250RRは、クラス初のスロットル・バイ・ワイヤを採用し、3パターンのライディングモードを選択可能となっている。

バイク全盛期は車両のスペックや性能をライバル車と競い合い、新車が発売されるとライダーたちがその進化に衝撃を受けていた。実際に性能の面でも販売競争という意味でも、勝ったバイクが圧倒的に支持されたのだ。そしてその時期は、レーサーレプリカブームの牽引役となった第一次CBR250シリーズの時代だ。

対して、バイク入門用として「扱いやすく買いやすく、バイクの基本的な楽しさを提供する」のが最近のCBR250シリーズ。時代の変化を柔軟に取り込み、メーカーの代表ブランドを守り続けていることを思えば感慨深い。

筆者はレーサーレプリカブームの時代は中学生。まさにCBR250シリーズに憧れていた世代だ。そして40代前半の今、CBR250シリーズは適度な価格で購入でき、バイクの基本を楽しめ、一定の満足感を得られるバイクとなった。CBR250シリーズは、時代の潮流を反映して変化しており、自身が経てきた時間と合わせて考えると、新旧ともに思い入れのあるシリーズだ。閲覧者の皆様にとってCBR250シリーズはどんなバイクなのだろうか?

2017年に発売したCBR250RRは、性能、スペック、価格ともに同様のクラスでは群を抜きベストセラーに。再び活況となった250ccの時代だ。今シーズンのCBR250RRの動向はまさしく注目の一言といえるだろう。

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