2018年 全日本モトクロス選手権 第6戦東北大会

掲載日:2018年07月27日 フォトTOPICS    

写真・文/田宮 徹
取材協力/MFJ全日本モトクロスオフィシャルファンサイト  国際A級プロフィールサイト「モトクロ男子」

2018年 全日本モトクロス選手権 第6戦東北大会の画像

約1ヵ月ぶりの大会となった第6戦は、猛暑の影響でレース時間短縮
IA-1では山本鯨選手、IA-2は小川孝平選手が両ヒート制覇を達成!

前戦から約1ヵ月半のインターバルを挟み、2018年の全日本モトクロス選手権シリーズ第6戦が、7月21日(土)~22日(日)に岩手県の藤沢スポーツランドで開催されました。

宮城との県境に近い岩手県南部の一関市に位置するこのコースは、小高い山の斜面に設けられていて、林の中を縫うようにレイアウトされた区間もたくさん。周囲を緑に囲まれ、その美しさには定評があります。かつてはサンド質の路面で知られましたが、現在は細かく砕けた土に砂が少し混ざったような土質。とはいえIAクラスでは、多くのライダーがサンド用のタイヤを選択する傾向にあります。今大会に向けて、コースの細部に仕様変更が加えられたものの、基本的にはこれまでと同じレイアウトを踏襲。コース幅は広めですが、アウト側に土が堆積したコーナーはベストラインが限られた状況で、ライダーにはパッシングスキルも求められました。

天気は、各クラスの予選やIBオープンクラスの決勝ヒート1などが実施された土曜日が晴れ一時曇り、決勝が開催された日曜日が曇り時々晴れ。全国的な猛暑により、両日とも最高気温が30度を大きく超え、このため全日本各クラスの決勝時間は通常よりも5分短縮されました。

全日本最高峰クラスとなる、排気量450ccの4ストマシンで競われるIA-1では、ホンダファクトリーチームの山本鯨選手(#1)が、前戦に続いて両ヒート制覇を達成。ランキングトップで今大会に臨んだチームメイトの成田亮選手(#982)がケガの影響で低迷したことから、山本選手がポイントリーダーとなりました。

排気量250ccの4ストマシンが出走するIA-2は両ヒートとも、先行したランキングトップの古賀太基選手(#922)を同3番手の小川孝平選手(#912)が追う展開。いずれも小川選手が逆転して、自身初の両ヒート優勝を飾りました。

また、2スト85ccと4スト150ccが混走するレディースクラスは、安原さや選手(#5)が今季初優勝を挙げました。

IA-1の決勝で、両ヒート優勝を飾ったホンダファクトリーチームの山本鯨選手。両ヒートとも、オープニングラップでトップに浮上すると、レース中盤までに築いた7~8秒弱のリードを守ってトップチェッカー。9点リードのランキングトップに浮上しました。

IA-1の決勝ヒート1では、今年からホンダのマシンを駆るプライベーターとなった小島庸平選手が2位に入賞。1周目6番手から追い上げ、今季自己最高位を獲得しました。小島選手はヒート2でも4位に入賞して、総合成績による表彰で3位表彰台に登壇。

IA-1の決勝で、ヒート1は7番手からレース後半に怒とうの追い上げで3位、ヒート2はレース中盤から約6秒前を走る山本鯨選手(#1)を追い続けて2位となった、カワサキトップチームの小方誠選手。予選でクラッシュした影響を感じさせない激走でした。

IA-1決勝ヒート1で4位となった、ホンダのマシンを駆る田中雅己選手。レースが残り5周となる段階まで2番手を走行していましたが、ここからふたつ順位を落としてしまいました。田中選手はヒート2もホールショットでしたが、転倒リタイアに終わりました。

IA-1決勝ヒート2で3位となったカワサキトップチームの新井宏彰選手。ヒート1では、好スタートを切りながらも2コーナーで大塚豪太選手(#155)とクラッシュして、マシン破損によりリタイア。前戦まで3番手につけていたチャンピオン争いから脱落しました。

IA-1のポイントリーダーとして今大会を迎えたホンダファクトリーチームの成田亮選手は、前戦で右足を負傷し、このインターバルに手術。ほとんど練習ができないまま今大会に挑み、両ヒートとも序盤は上位争いに加わりましたが、7位と9位に終わりました。

両ヒート総合成績によるIA-1の表彰式。両ヒート優勝でランキングトップに浮上した写真中央の山本鯨選手(#1)を、写真左にいる同じ関東出身の小方誠選手(#2)と、スズキ時代にチームメイトだった右の小島庸平選手(#44)が、手荒く祝福していました。

IA-2の決勝は、今季からカワサキに乗る小川孝平選手が、課題となっていたスタートをうまく決めると、両ヒートともレース中盤に古賀太基選手(#922)を逆転して勝利。かつてIA初優勝を挙げたコースで、今度は自身初となる両ヒート制覇を達成しました。

IA-2のポイントリーダーとして今大会を迎えた、ホンダのマシンを駆る古賀太基選手は、決勝両ヒートで一時トップを走行。小川孝平選手(#912)に逆転されると、リードを拡大されてしまいましたが、両ヒート2位の好成績でランキングトップの座を守りました。

IA-2のポイントランキングで、トップの古賀太基選手(#922)に3点差まで迫って今大会を迎えた、ホンダファクトリーチームの能塚智寛選手。しかしヒート1は出遅れ、ヒート2はペースが上がらず、両ヒート3位で古賀選手との点差を拡大してしまいました。

IA-2の決勝ヒート2では序盤に古賀太基選手(#922)、横澤拓夢選手(#32)、小川孝平選手(#912)、能塚智寛選手(#828)が接近戦のトップ争いを繰り広げて、会場を沸かせました。古賀選手は、脱ぎ忘れた冷却ベストをジャンプ中に脱ぐハプニングも。

IA-2決勝ヒート1で4位に入賞した横澤拓夢選手。このコースがある岩手県出身とあって、今大会にいつも以上の気合いで臨み、1周目5番手から終盤にひとつ順位を上げました。しかし横澤選手は、トップ争いを演じていたヒート2は転倒して負傷リタイア。

IA-2の決勝では、IAルーキーの手操将志選手が両ヒートで好スタートを決め、ヒート1は1周目2番手、ヒート2は同4番手からレースをスタート。ヒート1はレース中盤からずるずると順位を落として9位でしたが、ヒート2は粘って4位入賞を果たしました。

両ヒート総合成績によるIA-2の表彰式。写真中央が、自身初の両ヒート制覇を達成した小川孝平選手(#912)。同左が、両ヒート2位でポイントリードを7点に拡大した古賀太基選手(#922)。同右が、両ヒート3位で悔しさをにじませた能塚智寛選手(#828)。

レディースクラスの決勝は10分+1周となり、わずか6周でチェッカーが振られる超スプリントレースに。序盤から中盤は、好スタートを切った安原さや選手(#5)を本田七海選手(#3)が僅差で追い、畑尾樹璃選手(#4)と竹内優菜選手(#1)も続きました。

レディースクラスの決勝レース前半、3番手を走るポイントリーダーの畑尾樹璃選手(#4)を猛追した竹内優菜選手(#1)は、逆転のチャンスをなかなか得ることができず。後半になって、竹内選手は畑尾選手と本田七海選手(#3)を抜き、トップに迫りました。

写真中央が、最後はわずか約0.4秒差でトップを守り、レディースクラスで今季初優勝を収めた安原さや選手(#5)。同左が、安原選手に迫って2位となった竹内優菜選手(#1)。同右が、レース後半にトップ2台から離されて3位となった本田七海選手(#3)。

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