ユータロー直伝! 林道ツーリング10のポイント/3.ポジション前編

掲載日:2018年07月25日 フォトTOPICS    

取材協力/内山ユータロー、本杉卓也
文/ガルル編集部 写真/舟橋 賢
記事提供/ガルル編集部
※この記事は『月刊ガルル vol.365』に掲載された内容を再編集したものです。

足首でホールドするとポジションが安定する

ライディングの柱となるのが、ポジション=基本フォームだ。これができていなければ、いつまでたっても上達は望めないし、楽しく安全に走ることはできない。「教習所では“ニーグリップ”と教えられただろうが、オフロードは“アンクルグリップ”が基本」とはユータロー先生。「それができれば上半身は自由に動かせるのでバランスが取りやすい」と語った。「できているはずなのに」と走りに悩む本杉君と一緒にキミのフォームも直していこう。

スタンディングポジション

ヒザを少し曲げて路面からのショックを吸収する。ポジションの基本は、ステップの上に自然に立って足首からスネでフレームをグリップし、両手をハンドルに添える。大切なのは、ヒザを少し曲げ柔らかく保つこと。ギャップ通過時などに路面からのショックをヒザで吸収するためだ。

左右の足首でフレームを挟んでホールド。オフロードでのマシンのグリップは、フレームのダウンチューブを足首からスネで左右から挟んで行なう。これはヒザから上をフリーにしてバランスを取りやすくするため。下半身でのホールドが高まれば、上半身に入る余分な力を抜くことができる。

スタンディングでは、足首でバイクをホールドしているのですぐに足の位置を変えられない。だから、つま先はブレーキペダルに乗せておこう。そこで、ペダルの角度はステップよりやや上にセッティングしておこう。

加速時、減速時も足首でがっちりホールド。写真は減速時の例。減速時はバイクが前のめりになり、後輪が浮き不安定になりやすい。足首でバイクをホールドし、腰を引き後輪に荷重しよう。ハンドルを抑え込み腕で上半身を支えると、ギャップでタイヤがはじかれたとき、バランスを崩しやすい。

加速時の例。加速時は体が後ろに引っ張られるので、前傾ポジションを取る。だが、ハンドルに体重を預けてしまうと、バイクの自然な動きを妨げ転倒の危険も考えられる。下半身でバイクをホールドし、上半身は腹筋、背筋で支える。

シッティングポジション

つま先はブレーキペダルの上に置かない。シッティング時もバイクのホールドは足首で行なうが、ブレーキング時は、繊細なコントロールのために、ヒザを上げてツマ先でペダルを踏む。この時、脚の内側でバイクをホールドし続ければ安定感を失うことはない。

シッティングは、重心をバイクの中央に置くためにシートの一番低い部分の直近=タンデムベルトより前に座ることが基本。バイクのホールドは足首で。この時、足首が窮屈にならないようにつま先はブレーキペダルの下に入れよう。

前腕から手首のラインは真っすぐに。ブレーキレバーは人差し指1本で引くのがユータロー先生流。「オフロードでは指1本の入力で充分。それより繊細さを優先させています」。手首の自由度を保つため、前腕から手の甲のラインは真っすぐに保とう。

クラッチレバーは2本指で引く。確実な操作をするためにも、レバーの角度やワイヤーの遊びを自分に合わせることが必要になる。クラッチ側の手首も自由に動かせるように、前腕と手の甲のラインは真っすぐだ。

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