ヤマハ BW’S – フラットで扱いやすく元気に走るスクーター 試乗インプレ・レビュー

ヤマハ BW’S
ヤマハ BW’S

ヤマハ BW’S – フラットで扱いやすく元気に走るスクーター

掲載日:2012年11月07日 試乗インプレ・レビュー    

取材・写真・文/河合宏介

スタイリッシュでタフなオフロードの雰囲気
フラットで扱いやすく元気に走るスクーター

ヘビーデューティな雰囲気を持った『BW’S(ビーウィズ)』の歴史は、1988年からスタートしている。横幅の広いブロックパターンのタイヤを履き、横に並んだ2灯のヘッドライトを持ち、スクーターながらオフロードの雰囲気を持った存在感のあるデザインで、日本はもとより北米や欧州でも好評を得ている。

その初代モデルは空冷2ストロークエンジンを搭載していたが、今年の10月にリリースされたBW’Sは、名前こそ同じだがフルモデルチェンジされ、水冷4ストロークエンジンを積んでいることが一番の相違点だ。新しいBW’Sは、初代の持つオフロードデザインを踏襲しながら、ヘルメットボックスや盗難抑止のキーシャッターなど、現代の便利な機能を加えたモデルとなる。ヤマハ伝統のブルーカラーに包まれた新生『BW’S』を紹介しよう。

ヤマハ BW’Sの特徴

ヤマハ BW’Sの画像

2灯式のヘッドライトと極太タイヤが特長
実用的な装備と過不足のない走りの性能

見た目はちょっと大柄なボディだが、乗車してみるとポジションは自然な印象。バーハンドルなので、ドリンクホルダーやカーナビなどのクランプが取り付けやすく、拡張性も高いといえるだろう。ハンドルは軽く、切れ角も充分にあるので小回りが効き、狭い場所での切り返しもラクに感じた。ミラーが横に広いタイプなので後方視界が良く、隣の車線まで見えるほどだ。個性を演出しているライトだが、夜間走行ではロービームは少し物足りない光量に思える一方で、ハイビームには心強い明るさがあった。

ヤマハ BW’Sの画像

シートの下は、容量およそ23リットルのヘルメットボックスになっている。エアインテークなど突起物のないジェットヘルメットを入れて、さらにカッパを収めるくらいの余裕があった。その容量をかせぐためか、シートの横幅は広く足付き性が犠牲になっている印象だ。座ると両足のつま先が少し地面に触れる程度といったところだった。しかし、シートは表面がフラットでダブルシートのような長さがあるので、座る位置を前後させて最適な位置を探せば問題はないだろう。給油口はステップフロアの中央にある。つまり足元に燃料タンクがあるので、重量物を低い位置に集中させることに貢献している。こうした低重心に加え、低速トルクが太いエンジン特性もあってか、先述の足付き性が大きな不安要素になることはないだろう。

ヤマハ BW’Sの画像

無骨でタフな印象のリアキャリアの積載量は3キロまで。両脇にあるハンドグリップ部分が一番太く、そして荷物を載せる部分が少し細く、さらにフック(4ヵ所)が細いという3種類の太さの異なるパイプが使われている。そのためスタンドをかけたり外したりする時に握りやすく、取り回しの時に掴む場所に困ることはなかった。スタンドはセンタースタンドが標準装備。サイドスタンドはオプションとなる。50ccにしては大きなボティサイズだが、センタースタンドをかけるのには、それほど力を必要としなかったので、女性でも扱いは難しくないはずだ。なお、50ccとしては前後に長いステップフロアには、後方にタンデム用と推測される部分も見受けられた。このボディサイズのまま、125ccクラスのエンジンを積んだモデルが出てもいいなと、思ってしまうのは自然なことかもしれない。

ヤマハ BW’Sの画像

ヤマハ BW’Sの試乗インプレッション

ヤマハ BW’Sの画像

時速60キロでリミッターが効く元気な走り
タイヤの太さとは裏腹に軽快なフットワーク

アイドリングの音質は耳障りではなく、マイルドだと思う。その印象は、アクセルを開けていっても変わらない。ゼロからのスタートは、ほんの少しのタイムラグがあり、時速30キロくらいまではスピードの乗りがダルく感じた。とはいえ、これは4スト50ccスクーターにありがちな加速挙動といえる。BW’Sの楽しさは時速50キロ手前からくる力強い加速だ。この「ひとのび」の走りの有無は、非力なマシンで公道を走る原付ライダーにとって大きな意味を持つ。なお、メーターが時速60キロを指しても、リミッターが効くまでのしばらくの間は加速が鈍る印象はなかった。なお、すべての回転域でフラットな出力特性なので、何かの拍子に間違って大きくアクセルを開けたとしても急加速することがなく、初心者でも安心して乗れると思う。

ヤマハ BW’Sの画像

大きなヘッドライトが重量物のようにも思えるが、速度域に関係なくハンドリングは軽快だ。直進もコーナリングも実にナチュラル。オフロード風のファットタイヤなので、はじめの印象は接地感だけがやたら強くて、そのうえ足回りが重くて反応が鈍いのかと想像していたら、そんなことはなかった。φ43という太いフロントフォークを採用しているせいだろうか、120mm幅のタイヤで、真っすぐ走っていてもコーナリングでも、ただ素直な接地感と直進安定性がある。ただ軽いだけではなく、コーナーで急にパタンと倒れる感覚もなかった。

ヤマハ BW’Sの画像

また、わざとペイントや舗装の継ぎ目を踏んでもタイヤは滑らずハンドルもブレず、それどころかワダチを踏んだことにすら気がつかないような感触だった。路面の凹凸や少しゴツゴツした感じのサスの突き上げを、タイヤの厚みがクッションとなりカバーしてくれてるのだろう。なお、決してサスの性能が劣るという意味ではない。よくある50ccスクーターとしては充分な性能を持ち合わせているのだ。BW’Sは、ライダーが積極的にコントロールするのではなく、バイクまかせに走るのが正解なバイクなのかもしれない。走りに関しては見た目ほどの尖った性能は見受けられないが、バランス良く充分な性能を持ったスクーターだ。遊び心あふれるオフロードスタイルなので、都会を走っていても、まるで野山を駆け抜けているようなイメージを楽しむことができるだろう。

ヤマハ BW’Sの画像

ヤマハ BW’Sの詳細写真

ヤマハ BW’Sの画像

5/35Wのハロゲンバルブで照らす横に2灯並んだ丸形のヘッドライトは、ハイビームでは写真のように左側だけ、ロービームでは右だけ点灯する。

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シンプルで認識性の良い、小振りなアナログ式のスピードメーターと燃料計。正面から見ると、ゼッケン風のメーターカバーになっている。積算計の5桁めと6桁めの色が揃ったら、オイル交換の目安になる。

ヤマハ BW’Sの画像

フロントはφ180mmウェーブ形状のディスクローターに、印象的な赤いキャリパーを組み合わせ、確実な制動力をする。それを支えるフロントフォークは、φ42mmと大口径だ。

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ハンドル左側のスイッチは、上からハイ/ロー切り替え、プッシュキャンセル式のウインカー、そしてホーンスイッチという一般的な配列なので操作しやすい。

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ハンドル右側の操作ボタンは、シンプルにセルモーターのみ。フロントブレーキレバーだけ、転倒時に先端で折れるように切れ込みがある。

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メインキーには盗難を抑止するキーシャッターがあり、キーの操作でハンドルロックとシートのオープンができる。フロントのポケットは、500ccのペットボトルが納まる実用的なサイズ。コンビニフックは折りたたみ式なので、使わない時には収納できる。

ヤマハ BW’Sの画像

ダブルサイズの長いシートと大型のキャリア。表面は滑らず、適度なホールド感がある。

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ヘルメットボックスの容量は、余裕の約23リットル。メットを外掛けできるホルダーを2個装着している。

ヤマハ BW’Sの画像

まるでスーパースポーツのような、エッジの効いたテールランプと、ホワイトレンズのウインカー。大型で丈夫なリアキャリアがワイルド感を醸し出す。

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ステップフロアの中央に給油口があり、燃料タンクの容量は4.5リットル。給油時にシートを開ける必要がなく、かつ低重心化に貢献している。

ヤマハ BW’Sの画像

リアのサスペンションは、左側の片持ち。黒でまとめられたリア周りに、スプリングの赤色が足元のアクセントになっている。センタースタンドは軽く掛けやすい。安心のキックペダル付き。

ヤマハ BW’Sの画像

マフラーは、排気口が見えないほどフルカバードされている。5本スポークのホイールは、右側のセンターでロックされている。エンジン右脇、画像の右に見える丸い部分が水冷のラジエーター。

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