取材協力、画像提供/プロト   取材・文/香西圭太  構成/バイクブロス・マガジンズ
掲載日/2018年4月9日

風や雨からライダーを守るスクリーン。その専門メーカーがドイツの『MRA(Motorcycle Racing Accessories)』だ。1981年の創業以来、世界最高峰のレースで進化し、ストリート向けにさまざまなスクリーンを製造している。徹底したテストから生まれる整流効果とシャープなフォルムで機能とスタイルを両立できるアイテムだ。

“常に最先端”のテクノロジーが
快適なライディングを可能にする

MRAスクリーンは各モデル専用設計。開発時にはシミュレーションや風洞実験に加え、アウトバーンでの実走テストも行い、横風や雨への対応も完璧だ。取り付けビスの穴は加工済みで、純正スクリーンとの交換は完全ボルトオン。晴天下の駐車中、スクリーンがレンズになってメーターパネルを焼かない形状とするなど、安全性や耐久性にも万全の対策をして、ドイツの工業基準、TUVもクリア。

最先端の技術とテストから生まれるMRAの高品質スクリーン
最先端の技術とテストから生まれるMRAの高品質スクリーン

レースシーンで広まったダブルバブル形状のスクリーンは、MRAが1994年に開発した。スクリーン本体にペイント(MRAでは「グラデーション」と呼ぶ)を施す技術を導入したのも、MRAが世界初だ。

MRAはアドベンチャー用スクリーンにも力を入れている。

最先端の技術とテストから生まれるMRAの高品質スクリーン
最先端の技術とテストから生まれるMRAの高品質スクリーン

ライダーの上体が立ち気味で、さまざまな場面と速度域で走るアドベンチャーモデルでは、スクリーンに要求される要素は数多い。MRAのスクリーンは走行シーンに合わせて角度や高さを簡単に調整できるモデルが主流となっている。さらに、ノーマルスクリーン上端に追加装着するサブスクリーンもMRA独特の製品だ(上右写真)。

MRAはレーシングマシンへの供給に積極的。2018年にも多くの名門チームが採用している。

最先端の技術とテストから生まれるMRAの高品質スクリーン
最先端の技術とテストから生まれるMRAの高品質スクリーン

上の写真は「マークVDS」チーム。#21は2017年のMoto2チャンピオンで、2018年からMotoGPに参戦するフランコ・モルビデッリ。#73は2014年のMoto3チャンピオンで、2018年からMoto2に参戦するアレックス・マルケス(マルク・マルケスの弟)だ。1981年の創業以来、MRAは世界のトップエンドのレースでも数多くのチームをサポートしてきた。

レーサー出身の創業者兄弟が率いるプロフェッショナル集団

最先端の技術とテストから生まれるMRAの高品質スクリーン

ドイツ・テニンゲンにあるMRAクレメント社。創業者のヨハネス・クレメント氏(右写真)は、世界選手権にも出場した経歴を持つ元レーシングライダーだ。レースエンジニアだったゲルハルト・クレメント氏とともに兄弟でMRA社を率いている。

レースからスタートしたスクリーン製造をストリート向けにも拡大し、2輪誌『モトラッド』のテストでは当時世界最速だったカワサキ・ZZ-R1100の最高速度をスクリーン変更だけで5km/h伸ばすなど、その技術が高く評価されてきた。

MRAは、敷地面積約4,000平方メートルの本社で、開発から製造まで一貫して行なっている。

最先端の技術とテストから生まれるMRAの高品質スクリーン

MRAスクリーンはすべて透明度が高いアクリル製。耐久性が高く、長期間の仕様でも日焼けやスクラッチ傷に強い素材だ。車種ごとの専用金型で真空成型し、エッジの加工なども最新機器を導入して高い精度を追求。取り付けビスの穴も純正カウルにぴったりと合う。

バラエティ豊かなMRAスクリーンの代表的なタイプをピックアップ

最先端の技術とテストから生まれるMRAの高品質スクリーン

現在は10種類の商品ラインナップがあり、あらゆるメーカーの幅広いモデルに対応している。スーパースポーツなどカウル付き用は4種類。純正形状の『オリジナル』、中央が盛り上がってライダーの背中に走行風を流す『レーシング』、スクリーンエンドを跳ね上げて走行風をライダーに当てない『スポイラー(上写真)』、そしてノーマル形状のままエンドを5~7cm伸ばした『ツーリング』だ。

最先端の技術とテストから生まれるMRAの高品質スクリーン

ネイキッドタイプには、バーハンドルに装着する汎用スクリーンがラインナップ。コンパクトな『ステルス(上写真)』、アグレッシブなデザインの『レーシングネイキッド』、シンプルな『スピードスクリーン』と防風効果を重視した『ウインドシールド』、2枚のスクリーンを組み合わせた可動式の『ヴァリオ』。いずれも別売りのバーハンドル用キットで装着する。

最先端の技術とテストから生まれるMRAの高品質スクリーン

MRA独自の可動式『Multi X-Creen(上写真)』は、上端のサブスクリーンの角度と高さが変更可能で、さまざまな走行シーンに対応する。さらにサブスクリーンのポジションを自在に可変可能。内側へ完全に折り畳んで、ライダーの上体の移動量が大きいオフロード走行で、バイザーの干渉を防ぐこともできる。

最先端の技術とテストから生まれるMRAの高品質スクリーン

可変タイプにはさまざまなバリエーションがあり、可動部を増やして角度&高さが選べる『ヴァリオツーリング』(上写真)をはじめ、2枚のスクリーンを組み合わせたモデルは、サブスクリーンがスライドする『ヴァリオ』がある。

このように、MRAスクリーンは長きにわたってレーシングシーンでの実証実験をベースとしながら、ストリート、ツーリングライダーに向けた高品質・高機能なスクリーンを数多く生み出してきた。あまりにも種類が豊富なので選択に困るかもしれないくらい、あらゆるタイプに対応しているのだ。MRAがモーターサイクル用ウインドスクリーンの分野において、世界トップクラスだということは間違いないだろう。

BRAND INFORMATION

住所/愛知県刈谷市井ヶ谷町桜島5
電話/0566-36-0456
営業/9:00-18:00(月曜~土曜)
国内最大級の二輪用パーツメーカー&ディストリビューター。世界各国からさまざまな特色あるアイテムを輸入すると共に、同社の手によって開発されたオリジナルパーツも多数展開している。

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