バイクブロス編集部員の徒然なるひとり言
更新日: 2017年8月22日 08:49:01 カテゴリー:

年に一度のご褒美に、アジアクロスカントリーラリーはいかが?

by: tanaka (投稿数: 47)

ドリドリッ!!

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岩盤の上に削れた砂状の粒子と土と砕けた岩。コマ図では「ROCK」と記されていますが、日本で言うところのガレ場。そんなルートを駆け抜ける、最終日を迎えたアジアクロスカントリーラリー2017が閉幕しました。

と言いつつ競技レポートは一切しませんが、その雰囲気だけでもお伝えできればと思います。

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タナカは日本人なので日本人参加者を中心に追いかけていますが、競技者にとって国の違いは関係ありません。同じラリーストです。ライバルであると同時に共闘する仲間でもあります。困ったときはお互い様で、普通に助け合うシーンを見かけます。

彼らを苦しめる最大の要因は走行環境ではなく、コマ図の読解だと思いました。いまどき衛星マップを使えば紙巻のルートマップなんて必要ないのですが、これがラリーにおいては重要な位置づけで、作成者の意図も読みながら進む楽しみがあります。

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さておき、最終日のルートに激しい難所は無く、MOTO部門のコンペティターたちはラストランを存分に楽しんでいる様子でした。

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それはメディアも然り。SS区間を走りゆくライダーをファインダーに収めながら、ふとタイの風景を目に焼き付けようとしている自分に気づきます。明日の夜には成田空港ですからね。

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一部の東南アジアは日本の何十年前だと言われていますが、いやいやそんなことではございません。村落を歩き、生活の一部を垣間見てしまうと、そのあたりで感じたことはとてもここで書けるものではありませんでした。

ま、古い日本製の乗り物が現役で活躍しているのを見ると嬉しくなりますね。

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まだ歩きます。人がいる場所には必ず犬もいる。首輪もなくその辺りをウロウロしています。野犬や野良とは違ってどこかの家族の一員のようで、その敷地の近くを歩いているとものすごーく威嚇されます。ホントの番犬。ビビると噛まれそうなので何食わぬ顔で歩いていると、鼻先を太ももにチョンチョンされて、さすがに終わったと思いましたね。現代人はかわいい顔した獣にすら敵いません。

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撮影しながら歩く。歩きながら撮影する。そうしてようやく関係者のいるところにたどり着くと、ラリー最終日の喜びを、苦労を共にした仲間たちと分かち合う姿が見られました。この日はたまたまどこぞのチームの日本人スタッフの誕生日だったらしく、タイの田舎の村落で、カーオーディオからドリカムのバースデーソングが流れていました。

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とうとうタイの原風景の中でライダーが走る姿を撮ることも終わってしまいました。今年のアジアクロスカントリーラリーのゴールはスタート同様、アユタヤの遺跡を背景にした広場です。

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アジアクロスカントリーラリーはタイ王国公認のモータースポーツイベントです。日本ではとても考えられないことが、ここでは実現可能なのです。だからこそ参加者がなくなることも無く、20年以上継続しているのだと思います。

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いやー、しかし疲れた。贅沢なお盆休みでした。明日からまた頑張ろう。