ホンダ 400Xの詳細写真
水冷DOHC4バルブ、180度クランクのバランサー付き並列2気筒をCBR400RやCB400Fと共用し、最高出力34kW(46ps)であることも同じだが、吸気系と燃調の変更で、その中速トルクは若干高められている
未舗装路での飛び石から保護するため、アンダーカバーを装備する。左右サイドカバーの形状もシリーズの他の2モデルとは異なり、デザイン面だけでなく、これが中速トルク向上にも貢献しているのだ
φ41mm径正立型でストローク120mmのフロントフォーク。片押し2ポットのキャリパー、φ310mm径シングルの花弁型ディスクは、CB400シリーズに共通である。ちなみに試乗車はABS仕様であった
70×30mmの角型鋼管製で長さ563mmのスイングアーム、ボトムリンクサス、1ポット片押し式キャリパー、φ240mm径ディスクは、3車に共通だが、400Xではリヤホイールトラベルが10mm短縮され、圧側低速域の減衰力最適化のため、ダンパー機構に専用品が奢られる
マフラーのキャタライザーカバーと一体化され、ヒールガードを兼ねるステップホルダー、ラバー張りステップバーやその位置は他の2モデルと同じだが、リヤ側で車高が下がり、シートのクッション厚が大きくされたことで、膝の曲がりには余裕が増えている
燃料タンクは400X専用で、容量は他モデルより2L大きい17L
フル液晶のメーターそのものは共通だが、バックライトがオレンジ色となり、アップライトなライポジに合わせ、位置が最適化される。ウィンドスクリーンは大型化され、40mm幅の高さ調整機構を備える
シートは、他モデルのセパレート式ではなく、ダブルタイプである
試乗ライダー プロフィール
和歌山 利宏
試乗は、梅雨の合間の晴れた日、富士五湖周辺で行った。撮影が始まるや、試乗がてら河口湖エリアの道をあちこちと探索。話題になっている河口湖の水位異常低下を見届けてきた。バイクってそういう気ままさがいいんですよね