ホンダ NT1100(2022)

掲載日:2022年01月28日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

ホンダ NT1100(2022)
HONDA NT1100(2022)

扱いやすさと長距離の快適さを両立
2気筒+DCTのスポーツツアラー

NT1100は、日常の扱いやすさと長距離走行の快適さを両立したスポーツツアラーです。搭載するパワーユニットは、CRF1100Lアフリカツインの1,082cc直列2気筒にNT1100専用設計の吸排気系を組み合わせたもので、低速から力強く、高回転までスムーズに回るスポーティーな特性に仕上がっています。出力特性を切り替えるライディングモードは、タンデム走行時の加速感を重視する「TOUR」、オールラウンドな「URBAN」、雨天時に適した「RAIN」のほか、ライダーの好みで設定できる「USER1」と「USER2」のモードを用意することで様々なシチュエーションに対応します。

変速装置は、クラッチレバーとチェンジペダルの操作がいらないDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を採用。大型二輪AT限定の免許で乗ることができます。DCTは2組のクラッチの切り替えによりスムーズに変速しますので、ダイレクトでスポーティな走りを楽しむことができます。またシフト操作から解放され、走りに集中することもできます。走行モードにはATモードとMTモードがあり、ATモードではさらに一般走行向けのDモードと、スポーティーで3つのレベルから選べるSモードを採用しました。

乗車姿勢は長距離走行でも疲れにくいアップライトなスタイルです。フロントの可変式ウインドスクリーンは、高さと角度を5段階で手動調整することが可能。またアッパーディフレクターとロアーディフレクターの採用により手元足元に当たる風や雨水を抑制。さらに車体後部には、別売のトップボックスやパニアケースの取り付けやすさも考えたリアキャリアを採用。ツーリング時の快適性や使い勝手に配慮した設計となっています。

そのほかクルーズコントロールやグリップヒーターを採用するなど装備は充実。後輪のスリップと前輪の浮き上がりを緩和するホンダセレクタブルトルクコントロールは、3段階のレベル切り替えと機能停止から選択することができます。車両重量248kg、最高出力75kW(102PS)/7,500rpm、燃料タンク容量は20L。車体色はマットイリジウムグレーメタリックとパールグレアホワイトの2種類を用意、価格は消費税10%込みで168万3,000円。3月17日の発売です。

ホンダ NT1100のここがポイント!
  • ● 低速から豊かなトルクを発生するの2気筒エンジン
  • ● シフト操作にとらわれず走りを楽しめるDCT
  • ● 長距離でも快適に走れるアップライトな乗車姿勢

ホンダ NT1100のライバルはこれだ!

  • ヤマハ
    トレーサー9 GT

    アルミニウムフレームに最高出力88kWの直列3気筒を搭載したスポーツツーリングモデル。車両重量は220kg、燃料タンク容量18L、価格は税10%込みで145万2,000円。

  • スズキ
    Vストローム1050

    90度V型2気筒を搭載したスポーツアドベンチャーツアラー。最高出力は78kW、車両重量236kg、燃料タンク容量は20L。価格は消費税10%込みで143万円。

  • ドゥカティ
    ムルティストラーダV2

    走る道を選ばない多用途スポーツモデル。937ccのV型2気筒を搭載、最高出力83kW、価格は税10%込みで179万9,000円。日本への導入は2022年の第1四半期を予定。


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