カブ生活

ゆるカブ第五十六回「カブで寄り道・鳥越神社」

掲載日:2017年09月17日 原付漫遊記松本よしえのゆるカブdays    

え・文・写真/松本よしえ

千貫神輿で有名な鳥越神社の「おかず横丁」側入り口は瀟洒な造り。本殿の裏側です。

先週に続いてカブで「おかず横丁」です。鳥越へ行ったら、目と鼻の先にある鳥越神社へもぜひお詣りを。こちらは毎年、6月の例大祭では大神輿の渡御がニュースにも取り上げられ、東京の下町らしい祭りの光景を楽しむことができます。お祭りのときは神輿を担ぐ法被姿の男衆の雄姿に目が釘づけ。なかには肩に神輿を担いでできる大きなコブがある人もいて、それを見た幼子が泣いてしまうことも。「地震、雷、火事、親父」をまさに地でいくようなオジサマがいらっしゃるのです。

さて鳥越神社には犬張子という縁起物がありまして、これがかわいいんだなぁ。張子の犬が竹製のカゴを被っているのです。「犬」の字に「竹」の冠をつければ「笑」の漢字になるというのですが、ちょっと無理やりなのは否めませんね。でも、「子どもがニコニコ笑い、スクスク成長するように」という素敵な祈りが籠められていると聞いて実物を見れば納得。天真爛漫な張子の犬の造形が可愛らしくて、子どもの成長を願う縁起物としてはパーフェクトな出来栄えです。じつはわたしもコレクションしていて、ときどき眺めて楽しんでいます。ここを訪ねたらカブに載せて連れかえってほしい一品です。一足延ばせば江戸通りぞいに東京ミヤゲにピッタリの高級佃煮の名店「鮒佐」もあります。ディープな東京観光に興味がある方にはお薦めしますよ。

江戸前の縁起物、ラブリーな犬張子は境内の社務所で売られています。

東京の味。「昆布、しらす、海老、あさり、ごぼう」を(ほんのひと口ずつの量)60gの「とりまぜ」が1,132円(税込)から。お高いですがお薦めです。

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