カブ生活

第十三回「羽カブでキャンプ」

掲載日:2012年12月26日 原付漫遊記松本よしえのゆるカブdays    

え・文・写真/松本よしえ

カブに羽があったらカワイイんじゃないか。そんな気軽なノリでカスタムした“羽カブ”が、なんだか評判よいのです。バイクに興味のある方はもちろん、先日は信号待ちしていたら、保母さんと幼児の団体から「羽がついてるぅ!!」と声援(!?)をいただき、つい調子にのって大きく手を振ってしまいました。

たとえばバイクに興味がない人でも、羽に気付くとニンマリしちゃう。思いがけず人と繋がる効果が生まれ、うれしい誤算です。カスタムって机上で考えている時も楽しいけれど、完成した実物は予想外の+αを生み出してくれます。それに自分で改造する知識や、経済的な余裕がなくても、自分らしいカスタムの道はある! そんな手ごたえを感じます。まずは一歩を踏み出すことが大切かもしれません。

さて、話しは変わりますが、みなさんはバイクでキャンプに行ったことがありますか。わたしはバイクにテントやシュラフなどの荷物を積んで旅に出るのが好きです。バイクならば時間に縛られず、自分のリズムで気持ちよく旅ができるし、キャンプ旅はその土地と一体になれるようで気持ちよいのです。とはいえ、天候に左右されるし、テントを張らなきゃいけないから面倒くさいと思われる方もいるでしょう。でも、経験を積めば設営手順は慣れるものだし、じつはカブはキャンプ旅と相性がよさそうです。

で、まず最初の写真。これは昨秋(2012年)に南信州のNキャンプ場で撮影しました。わたしも参加しているHUB倶楽部のミーティングキャンプでの1コマですが、カブ110のオーナーの“いけちゃん”さんがリアキャリアにキャンプ道具満載でやってきてくれたのです。カブの積載力ってすごいと思いませんか。このときは10月後半とはいえ少し標高の高いキャンプ場だったので朝方は気温0℃を切る冷え込み。それを凌ぐだけのシュラフやテント、調理道具などをバッグやボックス(ホームセンターなどで売っているヤツです)に上手に分けて積んでいました。いけちゃんは必要最低限の荷物を選んだって言っていたけど、この考え方は大切です。便利だからと物を積み過ぎてしまうと過積載になるばかりか、タイヤに負荷がかかりすぎてパンクする危険もあるので要注意です。

さて、2枚目の写真は11月に神奈川県のAキャンプ場で撮影しました。じつは羽カブ号の初キャンプ! 過積載について前述したクセに…あはは、積みすぎだよね~。わたし、寒いのが苦手なので湯たんぽや、冬用のシュラフ、ブランケットなどなど、装備が満載でした。ちなみに羽カブ号はリアキャリアをリトルカブ用の小サイズに代えているので、サイドバッグを着けています。前キャリアにはテントとブランケットを積みました。こうやって荷物を積むと、立派な旅カブになるでしょう。

実際に羽カブキャンプ号に乗ってみると、これがすごく快適なのです。小回りもきくから、ふらりと小道に分け入ったり、気になる店を見つけてUターンするのも楽チン。で、その後も羽カブ号はキャンプ旅バイクへと変身中です。2013年も活躍しそうな予感。どこぞで羽つきファニーフェイスなカブに出会ったら、どうぞよろしくお願いいたします。

HUB倶楽部のミーティングに参加してくれたカブ110の“いけちゃん”号です。コルチナホワイトが眩しい! シンプルなホンダの羽ステッカーがオシャレですね。リアキャリアに集中積載。きれいに積まれていますよね。

私の積載荷物。テント、イス、ミニテーブル、調理道具など。テント内に冬用のダウンシュラフやマット、ブランケット、湯たんぽ、ストーブや鍋などの調理道具が入っています。テントの入口を開けて撮影すればよかったな~(反省)!

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