バイクブロス編集部員の徒然なるひとり言
更新日: 2017年8月10日 11:12:56 カテゴリー:

天手力雄命とオールドカー/破

by: narita (投稿数: 39)

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こっそりと長野県の戸隠神社なんぞに行っていたというバイクが一切出てこない話の続きだが、実を言うと移動手段はぼくのもう一台の愛車、67年式のシボレーカマロだった。このクルマについては、また改めてじっくり書かせていただこうと思う。それはさておき、戸隠神社の奥社に続く杉並木で、かつて経験したことがないような不思議な感覚に見舞われたわけだが、その翌日も同じような体験をすることになった。

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翌朝、長野市内にある善光寺に行ったのだが、お参りを済ませて参道を歩いていると、また全身にゾワッと鳥肌が立ち、なにかが体を通り抜けたような感じがした。戸隠神社で体験した感覚にとても近いものがあったが、こちらはいくぶん軽めのものだった。戸隠神社での体感が「強」だとしたら、善光寺は「微弱」といったレベルのものだ。それにしてもこの感覚はなんだ? 決して不吉な予感がするわけではなく、むしろ幸運を示唆するような絶対的な善の予感が強い。なにか素晴らしいことが起こったのだという確信じみた自信がある。霊感とかはまったくないんだが。

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東京長野間往復で約600キロ近くカマロで走ったと思うが、50年前のクルマながらも本当にタフに走り抜けてくれた。長野に向う途中、サービスエリアに入るとハンドルが急に重たくなり、キリキリと異音がしたのでパワステオイルをチェックしたらカラカラになっていたという些細なトラブルはあったが、それ以外はまったく問題なし。しかしよく考えてみると、原因は単なるオイル漏れだったのだろうか? 12年近くカマロに乗っているが、こんなことははじめてだ。ちなみに、その後パワステのオイル漏れは一切ない。

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台風の影響で帰りは大雨だった。幸いにも高速道路で雨に降られることはなかったが、もう少しで家に着くというところでドシャ降りの雨に見舞われた。数メートルの視界も確保できないくらいのバケツをひっくり返したような大雨だ。どうにか家に辿り着き、カマロをいつも通り自宅の駐車場に入れ終えた瞬間、右の前から「ガツン!」と嫌な音が……。

——いやいやいやないないない! ありえないありえない!! 

確かに大雨で視界は悪かったが、決して無理にクルマを停めたわけじゃない。いつも通り、家のブロック塀までは感覚的に30〜40センチの余裕があったはずだ。急いでバックしてクルマを確認したら、右の前がベッコリと景気よく凹んでいた。なんなんだいったい……。

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次回『天手力雄命とオールドカー/急』につづく。