バイクブロス編集部員の徒然なるひとり言
更新日: 2017年7月24日 15:22:47 カテゴリー:

冬は10分、夏でも5分、暖機運転超大事

by: norose (投稿数: 33)

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みなさん。夏でも暖機運転してますか? もう3年前になりますが、PCX150がLED灯火になったモデルで長期インプレッションをしていました。その時に感じた「夏でも暖機運転が絶対必要だ」と心底感じた体験をお話ししましょう。

この長期インプレッションは、一般道や高速道路、ツーリングや夜間走行など、いろいろなシチュエーション別に試乗をするという企画なんですが、そのうちのひとつが2000~3000キロほど走ってオイルの汚れ具合を見るというものでした。

PCX150は、ちょうど夏に試乗をしていまして、雨も多くて距離が伸びず、私も担当編集として車両を運転していたのです。主に取材移動や通勤利用だったのですが、通勤時は朝があわただしく、気温も暑いし、PCXがセンタースタンドをかけないとアイドリングができないこともあって、ついつい暖機運転をしない状態でスタートしていたのです。その状態で私は1000キロほど走り、計2000キロ超える距離を走ってのオイル交換ロケとなりました。

2000キロというと、オイル交換するにはちょっと距離が短いかなと思いつつ、作業をお願いしたストラーダさんでオイル交換をしたところ、ドレンから出てきたオイルは猛烈に汚れていたのです。しかも、オイルからは、はっきりとガソリン臭がしたのです。ビックリしたのと同時に、ちょっと怖くなりました。

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このガソリン臭いオイルは暖気不十分で走らせていたのが原因ではないかということでした。特にスクーターは走り出しからエンジンが高回転になるため、エンジンが温まる前に走り出すと、いわゆる吹き抜けのような状態になり、混合ガスのガソリン成分がオイルに混じったのではないかということでした。

ガソリンの成分が混じるということは、オイルの重要な仕事のひとつである潤滑力を低減させるわけですし、そのまま乗り続けるとエンジンによくないことが起きるのは簡単に想像できます。長期インプレの記事にも記載していますが、夏でも5分くらいの暖機運転が必要で、冬なら10分くらいしたほうがいいとのことでした。

私はこの体験後、遅ればせながら積極的に暖気の時間をとるようにしています。そういえば、弊社のモトメンテナンス編集部の編集部員は、みんな暖機運転にかなりの時間をとっているんですよ。ぜひぜひ、みなさんも暖機運転を意識してみてください!

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