『第7回 モーターサイクル台湾』&『第2回 EV台湾』取材レポート #2

掲載日:2012年05月24日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田中 善介

とにかく道路上を走る乗り物の割合はスクーターが圧倒的に多く、朝の通勤ラッシュ前の時間帯でもすでにこの状況。ちなみに台湾は右側通行です。

アジア圏最大級の国際バイク展覧会
台湾はショーも街もスクーターであふれていました

2012年4月12日から15日の期間、台湾の首都台北にある世界貿易センターでバイクの総合ショーが開催されました。『MOTORCYCLE TAIWAN 2012』(台湾国際機車展覧会=台湾モーターサイクルショー)、それに併催となる『EV TAIWAN 2012』(国際電動車展=EV台湾)です。

それぞれ第7回目と第2回目を数えるビッグイベントで、開催期間中の総来場者数は昨年を上回る1万8,000人超、出展社(団体)数は前年比25%増の223社、出展ブース面積も43%拡張して702ブースにまで及んだそうです。

「世界で最もバイクを使用している国」台湾で見てきたショーの様子と、首都台北のバイク事情を2回に分けてご紹介します。

フォトTOPICS(写真点数/27枚)

01大きな較差点には、だいたい二段階右折車両専用の一時退避(停止)ゾーンがありました。

02台北滞在中、グローブを装着している人は見ませんでした。それどころかおばちゃんが子供と4人乗りの姿を見たくらい。ヘルメットも基本的にショボいです。

03台湾におけるスクーターは、たとえるなら日本の軽4のような位置付け。クルマはムリだけどスクーターなら買える。完全に移動手段の道具であって、そこに趣味性は感じられませんでした。

04そのスクーターはほとんどが125ccか150ccの4ストロークエンジンで、路肩には専用駐車スペースが整備され、稼動車か放置車か見分けが付かないような姿でギッチリ並んでいます。

05大通りだけでなく、片側一車線の道路でも駐車スペースはだいたい整っていました。

06数年前に台湾でも2ストロークエンジンの生産が廃止され、4スト125ccと150ccエンジンがメインになっています。まだ残っている緑色ナンバーの2スト50ccスクーターは、この先消える運命にあるのでしょう。

07タクシーの中から、其の壱。たまたま見かけたお巡りさんも、移動はスクーター(SYM)でした。いろいろ防いでくれそうなベストは着ていても、グリップを握るのはやっぱり素手だし、ヘルメットもショボい印象です。

08タクシーの中から、其の弐。ケンタッキーフライドチキンとマクドナルドが同じ建物の1階と2階に。3階は日本語教室かなぁ…という風景です。

09タクシーの中から、其の参。漢字は読めませんが、「降車時は後方からの走行車両に注意」、「一瞬の油断が一生の後悔に」、「自動車による死傷事故多発」的な意味だと思います。

10市街地はスクーターだらけでしたが、郊外へ行ってみたら珍しく大型バイクも走っていました。しかし乗っているバイクは立派でも、ライダーは軽装です。

11台湾にはハーレーダビッドソンの正規ディーラーが2店舗あります。そのうちの総輸入販売元である『ハーレーダビッドソン台北』にお邪魔してきました。“超”高級車であるハーレーのお客さんは想像通り富裕層で、車両本体価格は日本に比べて約2~3倍。展示車両にはなぜか値札がありませんでした…。

12日本からのアポなし飛込み取材にもかかわらず、親切丁寧な対応をしてくれたのは、セールスコンサルタントの肩書きを持つアイリーンちゃん(さん)。スポーツスターオーナーです。

13ところ変わって市街地にある「街のバイク屋さん」にも突撃。輸入中古車の整備・カスタム販売を行っています。最近は円高の影響で日本車は取り扱っていないとか。

14街には日本語表記が多く、さすが親日国といったところ。しかしビミョ~におかしい。わかりますか?

15暗くなると若干スクーターの量が減り、乗っている人は若者が増えてきました。

16夜になるとたいへん賑わうという屋台村付近の路上駐車スペースには、ご覧の通り大量のスクーターが停められています。

17ここへやってくるのはタンデムの若年層が多く見られました。

18屋台の様子、其の壱。とてつもなくビッグな腸詰(ソーセージ)が、なんと500元(1元=1台湾ドル=2.7円)で食せマス。とりあえずスルーして先へ進みます。

19屋台の様子、其の弐。フルーツ(のようなモノも)てんこ盛り。女性に人気のようでした。

20屋台の様子、其の参。お肉いろいろ、串焼き編。

21屋台の様子、其の四。お肉いろいろ、グリル編。

22屋台の様子、其の伍。焼き餃子と蒸し餃子(?)のようなもの。どの屋台でも、買いに来るのはだいたい若い女性のような気がします。

23屋台の様子、其の六。練乳カキ氷。したがって氷だけでも甘ウマ。この上にフルーツやチョコレートやプリンなど、いろいろトッピングを楽しみながら食べます。

24どの屋台でナニを食べてもだいたい美味しいし、量が多く、とにかく安い。自炊するよりお金がかからないので、屋台村は市民の台所となっています。

25夕方7時頃になると、ただでさえ混雑している路上にいきなりお店が広げられます。しかも地ベタ。

26ふと見上げれば、屋台や露店の華やかな明かりの影に年季の入った建物が見られます。

27いたるところで見られた蛙のカンバン。おそらく飲み物だと思いますが、気にはなっていたものの絵柄で食欲が削がれ、結局なんだかわからず仕舞い。総じて、台北バイク事情はそんな感じでした。

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