2018年 全日本モトクロス選手権 第2戦関東大会

掲載日:2018年04月26日 フォトTOPICS    

写真・文/田宮 徹
取材協力/MFJ全日本モトクロスオフィシャルファンサイト  国際A級プロフィールサイト「モトクロ男子」

2018年 全日本モトクロス選手権 第2戦関東大会の画像

全日本モトクロス選手権第2戦は春のみ開催に変更された関東大会
その最高峰クラスでは、カワサキ勢が総合成績ワン・ツー獲得!

2018年の全日本モトクロス選手権シリーズ第2戦関東大会が、4月21日(土)~22日(日)に埼玉県のウエストポイント オフロードヴィレッジで開催されました。

今季の同シリーズは昨年と同じく全9戦のスケジュールながら、関東大会はこれまでの春秋2回から年1回開催に変更されています。コースは、荒川と入間川に挟まれた広い河川敷に設けられ、スーパークロス風のレイアウトを特徴としています。今大会は土日とも天候に恵まれ、両日とも最高気温が30度に迫る夏のような暑さに。それでも、河川敷には適度な風が吹き、散水作業によりホコリの発生は少なめで、レースインターバルに日陰で休憩したり日傘を使用したりすれば快適に観戦できる環境でした。

全日本最高峰クラスとなる、排気量450ccの4ストマシンで競われるIA-1では、ヒート1をホンダファクトリーチームの成田亮選手(#982)、ヒート1をカワサキトップチームの新井宏彰選手(#331)が制し、両ヒート総合成績では新井選手と小方誠選手(#2)のカワサキ勢がワン・ツーを飾りました。

排気量250ccの4ストマシンが出走するIA-2では、ヒート1を今季からカワサキにスイッチした小川孝平選手(#912)、ヒート2を新チームでホンダに乗る古賀太基選手(#922)が制しました。

また、2スト85ccと4スト150ccが混走するレディースクラスは荒れた展開となりましたが、畑尾樹璃選手(#4)は終始安定した走りをみせ、今季初優勝を挙げました。

IA-1決勝ヒート1で勝利を収めた、ホンダファクトリーチームの成田亮選手。スタートで出遅れ、3番手に浮上したときには2台によるトップグループと約8秒もの差がありましたが、諦めることなく追い上げを続けて逆転しました。

IA-1の決勝レースで、両ヒートとも2位となったカワサキトップチームの小方誠選手。ヒート1では、チームメイトの新井宏彰選手(#331)を引き連れてトップを走っていましたが、レース終盤に成田亮選手(#982)の逆転を許しました。

IA-1決勝で両ヒートともトップ争いに加わった、カワサキトップチームの新井宏彰選手。ヒート1は終盤にミスもでて3位となるも、ヒート2では後続をしっかり引き離して今季初優勝。このコースを得意とする選手のひとりです。

このコースがある埼玉県出身の星野優位選手は、今年からマシンをヤマハにスイッチ。得意のホームコースでファクトリーマシン勢を相手に互角の戦いを繰り広げ、決勝ヒート1では4位、ヒート2では最終ラップに抜かれるも3位となりました。

IA-1の昨年度王者でホンダファクトリーライダーの山本鯨選手も、現在の拠点こそ奈良県ですが、出身は埼玉県でここは言わばホームコース。しかし今季はここまでマシンとのマッチングに苦しんでいて、決勝は5位と4位でした。

スズキファクトリーチームの活動休止にともない、今季からマシンをホンダにスイッチしてプライベーターとしてIA-1に参戦する小島庸平選手。開幕戦はクラッシュなどで低迷するも、この第2戦は6位と7位で、まずは結果を残しました。

今季はヒートごとの表彰が廃止され、総合成績による表彰式に。IA-1は、写真中央の新井宏彰選手(#331)が優勝し、写真左の小方誠選手(#2)が総合2位、同右の成田亮選手(#982)が総合3位。カワサキ勢のワン・ツーでした。

IA-2では、今年からマシンをカワサキにスイッチした小川孝平選手が、予選からスピードのある走りを披露。決勝ヒート2は出遅れと転倒で5位に終わりましたが、ヒート1では古賀太基選手(#922)を振り切ってカワサキでの初優勝を挙げました。

開幕戦の総合優勝をもぎ取り、シリーズタイトル獲得に向けて好スタートを切ったIA-2の古賀太基選手。第2戦決勝ヒート1では、トップの小川孝平選手(#912)をレース中盤まで僅差でマークするも、後半に引き離されて2位でした。

スズキのマシンを駆りIA-2クラスに参戦する内田篤基選手。決勝ヒート1では、2周目から3番手を走行。トップ争いを繰り広げた小川孝平選手(#912)と古賀太基選手(#922)には大きく引き離されましたが、自己最高位の3位でフィニッシュ!

ホンダファクトリーチームから全日本復帰参戦の能塚智寛選手(#828)は、決勝ヒート1のスタートにやや失敗して、追い上げのレースに。ペースもあまり上がらず、レース後半は横山遥希選手(#66)の追撃を受けながらもなんとか4位に。

IA-2決勝ヒート1では、レース後半に腕上がりの症状が原因でトップの小川孝平選手(#912)を逃がしてしまった古賀太基選手(#922)。対策としてヒート2はマシンセッティングを大きく変更して臨み、見事に独走優勝しました。

ホンダファクトリーチームの能塚智寛選手は、IA-2決勝ヒート2ではしっかり好スタートを決めて、オープニングラップからトップを走行。レース序盤に先行した古賀太基選手(#922)には逃げられましたが、2位でフィニッシュしました。

IA-2でカワサキのマシンを駆る北原岳哲選手は、決勝のヒート1で6位入賞を果たすと、ヒート2では大木汰一選手(#39)と3番手争い。北原選手がレース中盤に先行して最後までポジションを守り、自己最高位の3位でゴールしました。

IA-2も両ヒート総合成績による表彰。写真中央が、開幕戦に続いてヒート2の優勝と総合でのトップを奪った古賀太基選手(#922)。同左が、ヒート1で優勝して総合2位の小川孝平選手(#912)。同右が総合3位の能塚智寛選手(#828)です。

レディースクラスは、トップを走っていた開幕戦勝者の本田七海選手(#3)や昨年度女王の竹内優菜選手(#1)などが、1周目から転倒を喫する波乱の展開。しかし畑尾樹璃選手は安定感抜群で、1周目からトップを守って優勝しました。

レディースクラスの決勝ラストラップでは、安原さや選手(#5 写真右)が転倒を喫し、これにより前の周に同じく2番手走行中の転倒で順位を落とした川井麻央選手(#8 写真左)が再逆転。畑尾樹璃選手(#4 写真中央)と川井選手のT.E.SPORT勢がワン・ツーを達成!

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