掲載日:2014年09月19日 長期インプレ › スズキ バーグマン200
文/櫻井 伸樹 写真/野呂瀬 悦史 取材協力/スズキ株式会社、スズキワールド新宿
3ヵ月オーナー体験レポートでその魅力を余すことなくお伝えするこの企画。バーグマン200との付き合いは、すでに3カ月が経過し、筆者が走った距離も約3500kmを超えた。通勤から取材、買い物、ツーリング、デートまで本当に幅広いシーンで活躍してくれ、もはやバーグマン無しの生活は考えられないほど。そろそろオドメーターが4000kmを超えたので、今回は日頃の激務を労って、少し車体のリフレッシュをすることにした。
これまでに何度かお伝えしてきたが、このバーグマンは、200ccという150と250の中間排気量を採用しており、性格的にも250のビッグスクーター寄り。スタートダッシュでは6500rpmまで回転が上がり、グングンと車速が伸びる。この感じはバーグマン200のキャッチコピーでもある「瞬速」という表現が本当にぴったりだ。
体感的な加速感としては250のスクーターにも決して引けをとらないほどで、筆者はこの加速にすっかり魅了され、個人的に車両を購入したい衝動にまでかられている。
しかし裏を返せば、この高回転型エンジンはそれだけエンジンや車体に負担をかけているということだ。距離も延びたので、今回は東京の山手通りにそびえるスズキのフラッグシップ店舗「スズキワールド新宿」にピットイン。オイル交換と軽い整備をお願いした。
バーグマン200のオイル交換はいたって簡単。手順としてはドレンボルトを緩めてオイルを抜き、オイルフォルターを交換して、新しいオイルを注入して終了という、通常のオイル交換とほぼ同じ内容だ。ドレンやオイルフィルターの位置もごくスタンダードでわかりやすいから、自分で行なう際もそんなに苦労はないだろう。
オイルの規定量は1.2L。オイルフィルターを交換した場合はプラス100ccほど。あとはオイルレベルゲージで量を確認すればOKだ。
今回整備を担当してくれたサービスの加藤塁さんによると、バーグマン200の場合はオイルの消耗が激しいため、2000kmごとのオイル交換を推奨しているそうだ。
なるほど、やはりこれは高回転型エンジンのためなんだろう。今回は約3000km交換していなかったので反省反省。ところが実際に抜かれたオイルを見てみると、ひどく汚れた印象はあまりないようにも見えた。そのいっぽうでオイルフィルターを並べてみると、歴然の差。やはり推奨どおりオイル交換は2000kmでやったほうが無難のようだ。
オイル交換の後、加藤さんに言われたのが「エアクリーナーのチェックもマメにしましょう」ということ。オイル交換はわりと初歩的なメンテンナンスなので、気にかけるユーザーも多いはずだが、エアクリーナーは意外と忘れがち。しかしスズキでは5000km毎にフィルターの交換を推奨しているというではないか。
今回も実際に左後方にあるエアクリーナーのカバーを開けてみると1枚目のスポンジフィルターにはかなりの汚れが付着していた。本来なら交換が望ましいところだが、洗浄してみたところ汚れがしっかり落ちたので、そのまま使用することにした。内側に位置する白いフィルターはまだまだ問題ない状態だった。
それにしても4000kmの走行で、これほどエアフィルターに汚れが付着するとは少しびっくり。東京都心の空気がいかに汚れているかを実感すると同時に、フィルターのチェックも日常的に考慮しなくてはいけないな、と自分を戒めるのだった。