バイクブロス編集部員の徒然なるひとり言
更新日: 2017年8月23日 15:28:01 カテゴリー:

追いかけても間に合わない。先回りして待つ、ひたすら待つ……

by: tanaka (投稿数: 47)

パシャリ。

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後日談的なことですが、先週終えたタイでのアジアクロスカントリーラリー(AXCR)帯同取材は、誰もいないところでポツリと突っ立っている時間が長かった。

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毎朝、最初のライダーがスタートする前にルート上で撮影ポイントを探して最初のライダーが来るのを待つ。そもそも、どこを走るのかはルートマップ(コマ図)を読み進めないとわからない。

コンペティターと同じルートマップを見ながら探り探りで進む。何メートル進んだ先に何があって分岐ではどっちに向かうのか? いつも相手のいないひとりラリーだ。

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現地ドライバーとともに一気に数十キロ先まで移動し、あとは歩く。単なる走行カットなら日本の林道でも変わらないから、なるべくタイらしい風景を意識しながら探す。ときにはクルマの上から狙う。日傘があるとなしでは大違い。陽射しは凶器だ。

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場所を決めたら、あとはひたすら待つ。きっと来てくれるだろうと信じて待つ。陽射しがイタイ、虫が寄ってくる、空気が蒸している、土が臭い、汗が止まらない、犬に威嚇される……そんな中でだいたい2~3時間待つ。

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そこへバイクが来ると空気が一変する。急いで移動しながらできる限り違うシーンを切り撮る。あっというまに昼が過ぎる。水と非常食(だいたいクッキー)は欠かせない。

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ということで、人の気配がしない写真を並べてみました。サーキットやクローズドコースなどの周回ルートと違って、ラリーはA地点からB地点へ駆け抜けるため、チャンスは一度、追いかけても間に合わない、先回りして待つ。ひたすら待つのです……