バイクブロス編集部員の徒然なるひとり言
更新日: 2017年8月8日 14:19:40 カテゴリー:

ホクレンフラッグが有料になったわけ

by: norose (投稿数: 33)

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夏のツーリングの人気エリアである北海道。WEB編集部でもコイが初北海道を堪能していて、その様子はコラムに詳しいが、不思議に思ったのが、その荷物にホクレンフラッグが1度も登場していなかったことだ。

私が渡道してたのは1999年までのこと。当時はホクレンフラッグはホクレンのスタンドで無料配布されていて、給油中にスタンドのおばちゃんが「もっと付けていきな」とかいいながら荷物にくくりつけてくれたりした。そのため、同じ旗をどっさり持ち帰ったものだ。

さらに、そのホクレンフラッグに便乗するかのように、交通安全のフラッグも各市町村で配布されていた。信号待ちや休憩ポイントで配布していることが多かったが、検問のように停止させられ、何事かと思ったら「安全運転でよろしくね」とフラッグを渡されることもあった。

とまぁ、そんな時代だったわけだが、今はホクレンフラッグは有料になっているのだという。何をいまさらという人も多いと思うが、それは私が個人的に北海道情報に鈍すぎただけのことです。すみません。とにもかくにも、いつから有料になったのか? どうしても知りたくなり、ホクレンに電話をして聞いてみた。突然の電話にも関わらず、快く回答していただいたのは、ホクレン農業協同組合連合会の燃料自動車課の松田さんだ。

教えていただいたことをまとめると、以下のようになる。平成19年(2007年)まで無料配布をしていたが、平成20年に配布をやめて抽選プレゼント方式に変更となった。抽選ということは、フラッグを入手できない人も出てくることになる。北海道に来たらホクレンフラッグをぜひ手に入れたい。そんな熱い要望を受けて、翌平成21年から販売という現在のカタチになったという。なお、無料配布していた平成18年は3色計7万7000本が用意されていた。現在は4色計4万5000本とのことだ。無料配布をやめた時期は、セルフスタンドなどが登場して価格競争が激化していった時期であり、ガソリンスタンドの経営が厳しくなったことが無料配布をやめた主な理由だという。

なるほど納得の理由である。実はホクレンフラッグが有料になったと聞いて「世知辛い時代になったものだ」と思ったのだが、ごめんなさい。私の考えは浅すぎました。ホクレンもまた、同じ時代を生きているわけで、その厳しい時代の中で、ホクレンフラッグを楽しみにしているライダーのためにフラッグを存続させるための方法を提示してくれたわけなのだ。

なお、ホクレンのスタンドだけが厳しい状況にあるのではなく、ガソリンスタンドは全国的にその数が減少している。平成29年7月4日の経済産業省の発表によれば、平成28年度末の給油所数は3万1467で、最も多かった平成6年度末の6万421の半分ほどにまで減っているのである。

旅先でご当地ものの食事を楽しむように、北の大地ではホクレンで給油する。それもまた北海道ツーリングの味わいだ。今年のフラッグは下記の4色となっている。購入したものだからもちろん使い方は買った人の自由なのだが、できれば、パタパタさせながら走ってみてほしい。数年後にその旗を手にした時、使い込んだ状態のほうが、旅の記憶がより鮮明に蘇るからだ。

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RedArea ヒグマ

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BlueArea アザラシ

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YellowArea キタキツネ

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GreenArea ウシ

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