掲載日:2017年03月18日 車種別 特徴紹介
取材協力/ウエマツ 記事提供/絶版バイクス編集部
メーカー純正カフェスタイルとして登場し、国内外で好調なセールスを記録したドリームCB400フォア。Z2やCB750など一時は極端な値下がりを起こした機種は少なくないが、ヨンフォアに関しては現在まで大きく値下がりすることなく高い人気を維持している……。そんな希少な絶版車の、特徴とウィークポイントを見てみよう。
元々発電量が少ない上にコイルの抵抗増加により発電量が低下している車両も多い。ヘッドライト常時点灯の逆輸入車はスイッチを付けるなど節電対策も有効。コイルは巻きなおしで発電量復活が可能だ。
オイル漏れはヘッドとシリンダーの合わせ面に多い。念のため目視確認しておこう。ただしフレームにエンジンが載ったままヘッドを下ろすことが可能なので、CB750Kシリーズのような煩雑さは無い。
マニホールドから二次エアを吸い込んで不調に陥ることもある。劣化の進行としては、マニホールドゴムと内側の金属が分離し、次にゴム部分に亀裂が入ることが多い。コンディションをしっかりチェックしよう。
ジェットの詰まりではなく、キャブレターボディ自体の磨耗やゆがみによって調子を崩すこともある。また、トップカバーとの隙間から二次エアを吸い込んで不調に陥っていることが多いそうだ。
オーバーヒートが原因でシリンダーに歪みを起こしていることがある。元々ヨンフォアはシリンダーとピストンクリアランスが狭めになっていることもあるため、OH時はしっかりとクリアランス測定をしたい。
メインキーの付け根は樹脂製のため、劣化で割れやすく接点不良の原因となる。メインスイッチが通電不良になるとエンジン不始動に陥るため、キーのガタなどは要注意。キーセットはリプロ品が存在する。
ホイールベアリングは打ち込まれた後、キャップで固定される。このキャップはポンチで回り止めが施されているため、ベアリング交換時はポンチで打った部分を削った後に緩めなければネジ山を傷めてしまう。
別体式レギュレーターやレクチファイヤの故障も少なく無いようだ。高性能で信頼性の高い現代の一体式に交換することで信頼性を大幅に向上させることができる。納車時に交換するのが良い。
メーターギアのゴムダンパーが剥がれて、ギアが空回りし、メーター不動に陥ることがある。メーターが動かない時は、ケーブルを確認すると同時にメーターギアの点検を確実に行なおう。
納車後のトラブルで案外多いのが、シート下のエアクリーナー吸い口部分にウェスや書類を被せてしまい、調子を崩してしまうというものだ。エンジン不調に陥った場合は確認してみよう。
408ccと398ccの燃料コックは互換性が無いため、タンクの流用などを行なう際は注意したい。398㏄用の方が小型化されている。このコックに関しては純正新品部品がまだ供給されているようだ。
350FOURエンジンのボアを4mm広げて51mmとして、排気量を408ccに拡大。集合マフラーやむき出しのインナーチューブ、低めのコンチハンドルなど、メーカー純正カフェレーサースタイルでデビューした。
中型二輪免許制度新設に合わせて排気量を10cc下げられた398cc車が追加された。タンデムステップ、燃料コック、ブレーキペダル形状、ホーンなどなど細かな部分に変更を受ける。
サイドカバーがブラックになった76年以降のヨンフォアには、従来通り低めのハンドルの「Ⅰ」とアップハンドル装着車「Ⅱ」の2モデルが設定された。当時の新車価格は32万7,000円。
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