カワサキ ZEPHYR400/χの特徴を知ろう!!

掲載日:2017年04月01日 車種別 特徴紹介    

記事提供/絶版バイクス編集部

KAWASAKI ZEPHYR400/χ

1989年の登場から2008年のファイナルモデルまで、20年近くも生産されたゼファー400/χ。モデルはその中でも1995年までの2バルブエンジンとそれ以降の4バルブエンジンとに大別することができる。このエンジンの仕様変更による乗り味の変化は少なくない。2バルブは中高回転型で空冷旧車らしいフィーリングを持ち、一方の4バルブは低回転からトルクが出てくる非常に乗りやすい特性だ。どちらを選ぶかは好みの問題になるだろう。ただし2000年モデル以降は、排ガス規制の対象車となる……。そんな希少な絶版車の、特徴とウィークポイントを見てみよう。

カワサキ ZEPHYR400/χの特徴を知ろう!!の画像

インシュレーター

経年劣化および長期間エンジン熱に晒されたことにより、インシュレーターゴムがひび割れを起こし、二次エアを吸い込んでエンジン不調に陥ることがある。外から見てヒビが確認できたら速やかに交換したい。

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シリンダーベース

前側の中央部分からオイル漏れを起こすケースが多いようだ。シリンダーを外さないと交換できないので、作業は大がかりになる。また、ヘッドカバーからのオイル漏れも多いようだ。

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レギュレートレクチファイヤ

リアフェンダー下側フレームに設置されているレギュレートレクチファイヤは、リアタイヤから巻き上げられる雨水に晒されやすい。それが直接の原因とは言い切れないが、まれに故障することがあるそうだ。

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ヘルメットホルダー

1993年モデルよりキー付ヘルメットホルダーを装備する。それ以前はシートを外さないとヘルメットホルダーが使えないので、出先で不便なこともあるそうだ。また、一度廃されたハザードが最採用されるなど、熟成が進む。

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ホイールベアリング

部品代は1個数百円なので、納車時にホイールベアリング交換を依頼するのもおすすめだ。片側のキャリパー固着が原因でブレーキバランスが狂い、ホイールベアリングの劣化を早める例もあるそうだ。

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ダウンチューブ

大転倒した車は、左右のエンジンカバーとダウンチューブにダメージを負うケースが多い。また、雪国で乗られていた車両は、下周りとダウンチューブが凍結防止剤で錆びていることが多いそうだ。

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アンダーブラケット

大きな事故や転倒によりアンダーブラケットとフレームが当たって、フレームが凹んでいることもあるそうだ。重量車では軽度の転倒で当たることもあるが、軽量な中型車ならばかなりの大きなダメージがあったと推測できる。

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プラグコード

プラグコードのひび割れ、プラグキャップとの接続部からのリークで点火不良も少なくない。また、イグニッションコイルとプラグコードの接続部分のピンが腐食し、折れてしまうこともあるようだ。

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燃料センサー

最初期型のみ燃料メーターを装備しないが、以降のモデルにセンサーの無い初期型タンクが載せられている例が稀にあるそうだ。サビでセンサーが固着していることもあるが、補修部品は問題なく供給される。

ZEPHYR/χシリーズ

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1989 ZR400C1

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1993 ZR400C5

ZEPHYR(1989~1995)
ネイキッドブームのさきがけとして1989年に登場。最初期型のみ燃料計不装備、異型メーターが特徴で、その後砲弾型メーターとなる。エンジンは2バルブで、最高出力46馬力。1993年C5でヘルメットホルダー、インジケーターランプの配置変更など改良を受ける。1995年C7で最終型となり、以降4バルブエンジンの「ZEPHYRχ」に進化した。

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1996 ZR400G1

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2008 ZR400G8F

ZEPHYRχ(1996~2008)
他メーカーのネイキッドモデルに対抗するため、新たに4バルブ化されたエンジンを搭載。53馬力まで増大したパワーに対し、オイルポンプ容量の拡大、ピストンクーラーの設置など幾多の改良が加えられる。ゼファーχ初期型のみフロント17インチ、リア18インチのホイールサイズを踏襲し、それ以降前後17インチとなる。

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