掲載日:2017年01月16日 プロが造るカスタム
取材協力/T.T.Rモータース
記事提供/ロードライダー編集部
※この記事はロードライダー特別編集『ザ・カスタムマシン2015』に掲載された内容を再編集したものです
埼玉県のTTRモータースは、空冷4気筒車を得意とするショップ。中でもCB-F系とCB1100Rを多く手がけており、この750FCもその1台。元々は事情があって10年程動かさずに保管されていて、再始動にあたってメンテナンスをTTRモータースに依頼した。
着手時にはノーマルだったそうだが、作業の進行に合わせて使いやすさを加えるカスタマイズが進められたという背景がある。車体はいったん全バラされて消耗部品を交換、再グリスアップなども念入りに行われ、組み上げには細心の注意が払われる。後述するが、このあたりはTTRの作業の特長だ。ホイールはスタンダード同サイズで換装され、サスペンションのアップグレードも図られた。気になるのがエンジンのコンディションだが、この車両は屋内保管だったこともあり状態が非常に良く、オーバーホール等の重整備を行わずに済んだという。
ところでFのような旧車を楽しむには、エンジンのコンディションが重要だと、TTRモータースの店長・林さんは言う。
「エンジンの調子が悪いと、F本来の走りを楽しむことはできません。メンテナンスする場合でも、スタンダードの良さを味わうためにはなるべく純正部品で仕上げたいのですが、F系のパーツは欠品が増えてきています。ですが、今ならまだ完調に近いところまでコンディションを上げられますね」とのこと。
さらに林さんはFを長く楽しめるようにと、リプロパーツの開発にも着手し、既に純正欠品のメインハーネスをオリジナルパーツとしてラインナップ。今後も必要に応じてリプロパーツの製作を考えているそうだから、Fユーザーには嬉しい話だ。
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