ホンダ CBR250RR

CBR250RR
HONDA

ホンダ CBR250RR – ホンダ渾身の250スーパースポーツに日本仕様がいよいよ登場!

掲載日:2017年06月29日 試乗インプレ・レビュー    

取材・文/佐川 健太郎  写真・動画/山家 健一  衣装協力/HYOD

ホンダ CBR250RR 試乗インプレッション

直4並みの上昇感を味わえる
ハイグレードな走りに興奮

ホンダ CBR250RRの試乗インプレッション

見た目からしてシャープで重層的なデザインが印象的だ。ホンダの開発者によると、「ひと目見ただけで凄さが伝わる」スタイリングを目指したという。

ライポジはこのクラスの中でも最も前傾していてレーシーな雰囲気。タンク後端がスリムなため足着きは良い。メーターもネガ液晶のフルデジタルタイプで新しさを感じさせる。

ホンダ CBR250RRの試乗インプレッション

CBR250RRの魅力はやはり圧倒的なパワー。高回転型でしかもトルクに厚く、どの回転域からでも加速する力強さがある。加えてパワーを生かすギアレシオ設定になっている。まずローギアがショート設定でスタートダッシュが速いし、ワイドレシオなので各ギアで引っ張って走れる。そして、14,000RPMまで回る高回転型。ピークに向けての伸びやかな上昇感や、エキサイティングな高周波サウンドは直4エンジン的ですらある。
こうしたエキサイティングな一面を持ちながらも、出力特性は穏やかで右手に忠実なレスポンスが印象的。よく調教された「ライド・バイ・ワイヤ」によるところが大きいと思う。

3種類のライディングモードは手元のボタンひとつで直感的に操作できて、素早く切り換えられるところがいい。ちなみに「Sport」モードはリニアで扱いやすく、最もアグレッシブな「Sport+」はレスポンスが俊敏でパワーもひと際立ち上がってくる。車体の動きにもメリハリが出るので、スポーツライディングはもちろん、結果的に街乗りでも楽しい。そして「Comfort」は穏やかでスロットルを開けやすく、気楽にのんびり走りたいときなどは最適だ。最初は250クラスで果たしてモード切り替えが必要なものかと思っていたが、実際に使ってみると走りに彩を与えてくれ、楽しいことが実感できた。

ホンダ CBR250RRの試乗インプレッション

足まわりの充実にも目を見張る。クラス唯一の倒立フォークとアルミ製スイングアーム、プロリンクサスとの組み合わせは、跨っただけでグレード感が伝わってくる乗り心地で、特に高速コーナーなどでのスタビリティが素晴らしい。ブレーキも強力かつコントローラブルで、レバーを握り込んだときのフロントの接地感も分かりやすかった。一点、今回の試乗車はABS無しのタイプだったが、やむを得ない急ブレーキ時の対応などを考えるとやはりABS付きタイプが安心だろう。

ホンダ CBR250RRの試乗インプレッション

ハンドリングも正確でカチッとしている。倒し込みや切り返しは軽快だが、その中にもしっとりとした安定感があり、車体をバンクさせることに怖さがない。250らしからぬ剛性感のあるフレームと追従性の高い前後サスによるグレード感のある走りは、大型スポーツモデルにも通ずるものがあると感じた。

ホンダ CBR250RRの試乗インプレッション

アラを探したがなかなか見つけることができないほど、初期型にして非常に完成されたがマシンという印象だ。レースに使うことを考えるとサスペンションに調整機構が欲しいところだが、それはオーナーが好きにリプレイスすればいい話だろう。プライスも別格だが、乗ってみればその価値が十分に納得できるモデルだと思う。

CBR250RRの詳細写真は次のページにて

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