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新開発の水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブエンジンは高回転型のショートストローク設定。バルブ大径化(吸気側φ24.5mm/排気側φ21.0mm)による吸排気効率アップやピストン形状最適化、フリクションロス低減により38馬力/12,500rpmのクラス最強パワーを実現している。
ウェーブタイプのφ310mmシングルディスクにニッシン製2ピストンキャリパーを装備し、確実かつコントローラブルな制動力を確保。フロントフォークは倒立タイプとし、高剛性とバネ下重量低減による高い路面追従性を実現している。
リアブレーキはφ240mmシングルディスクとニッシン製シングルピストンキャリパーの組み合わせ。日本仕様は前後タイヤがラジアルタイプ(GPR-300)にグレードアップされている。
GDC製法による新設計のアルミ製スイングアームを採用。部位ごとの肉厚最適化により非対称形状でありながら左右の剛性バランスを最適にコントロール。バネ下重量低減とともにマス集中化による運動性能向上も実現している。リアショックはプリロードアジャスター装備のプロリンク式を採用。
デュアルテールパイプ構造のマフラーは内部を3室構造とすることで力強い低中速のビート感と抜けるような高揚感のある高回転サウンドを両立。アルミ製スイングアームは右側を「への字」形状として、エキゾーストパイプの外側への張り出しを抑えることで、車体のスリム化とバンク角を確保している。
鋭いエッジの「スピードシェイプ」がコンセプトのデザイン。全灯火類は高輝度LED化されている。フロントマスクの上段はガイドライト、下段のデュアルヘッドライトは内側がロービーム、外側がハイビームの設定。
14リットルのタンク容量を確保しつつ、タンク後端からシートにかけてのパートを大きく絞り込むことで、足着きの良さと取り回しやすさを実現。タンク形状はコーナリング中のホールド感と伏せた状態での腕の収まりを考慮したデザインとしている。
790mmのシート高と前部がスリムに絞り込まれたデザインにより足着き性は抜群で、ニーグリップもしやすい。シートの肉厚も確保され、ロングライドでも疲れにくい。リアシートは小さいがタンデムステップはアルミ製でしっかり作られている印象だ。
リアシートはメインキーで簡単に取り外し可能。シート下は手前が深くなっていてETC車載器などもセットできそうだ。シートベルトは車体側にボルト2本で留められているため、スポーツ走行などではこちらも簡単に取り外すことができる。
常時点灯式のテールライトは下段にあるストップランプと独立配置とするなど、フロントマスクと連動したデザインが特徴となっている。リアウインカーもテールカウル幅に収まるコンパクトなデザインを採用、もちろんLEDタイプだ。
スポーティなクリップオンタイプのハンドルバーを採用。左手元のスイッチボックス前側にライディングモード切り替えスイッチがあり、走行中でも素早く簡単に3段階のモードを切り替えることができる。
ネガ液晶タイプの先進的なフルデジタルメーターを採用。ギアポジションやラップ計測モードなどを備えるなど、サーキットを意識した装備が特徴だ。右中段に表示されたライディングモードはCBR250RRならでは。