【Page7】運命的出会いで手に入れた念願のⅡ型。

掲載日:2010年01月04日 特集記事オトナのシングルYAMAHA SRX    

記事提供/2009年6月1日発行 絶版バイクス1

運命的出会いで手に入れた念願のⅡ型。
当時モノのカスタムで雰囲気も抜群。
SRX600とXR600を交互に乗り分け、ビッグシングルを楽しむ伊藤さん。SRXは右斜め後ろから見たスタイルがたまらないとのこと。
SRX600[2NX] OWNER 伊藤能秀さん

SRX600とXR600を交互に乗り分け、ビッグシングルを楽しむ伊藤さん。SRXは右斜め後ろから見たスタイルがたまらないとのこと。

スペック的には大した数字は出ていなくても、人車一体となって滑らかに力強く、しなやかにコーナリングしながら、シングルのパルス感で蹴飛ばすようにして駆け抜けることができた時に無上の喜びを感じてしまうという伊藤さんは、この600を所有して3年半になる。それ以前からずっと探していたものの、望むコンディションの車両に出逢えなかったのが、ひょんなことからワンオーナー、2万6000km走行車に巡りあってしまった。本当は完全ノーマル車を探していたが、初期型ヨシムラサンパーやヨシムラカヤバなどが装着されていたという。今となっては入手困難なレアパーツばかりで、当時風のカスタムバイクの風情をよく残している。

 

このヨシムラカヤバ、高速、高荷重設定の相当締まったサスとして知られており、伊藤さんも購入当初はうまく曲がれず相当怖い思いをしたという。そこで思い切りプリロードを抜いたところ、ようやく素直な操縦性が実現したという。そもそも20年も前のバイクに乗るのだから、セッティングの問題だけでなく、たとえワンオーナー車で程度がよくても、可動部分のメンテナンスは必須だと言う。事実、油脂類(特にフロントサスオイル)交換、ブレーキキャリパーOH、キャブレターOH、ステムベアリングやスイングアームピボットのグリスアップなどひととおりの部分に手を入れたことで、乗り心地は格段に良くなった。必要にして十分な性能と、ライダーを感動させてくれるSRXとの付き合いは、これからも末永く続くに違いない。

 

  • 手に入れてから精力的に走り回った結果、今では走行距離5万kmオーバーとなったエンジン。だが見た目、中身ともコンディションは良好だ。

    手に入れてから精力的に走り回った結果、今では走行距離5万kmオーバーとなったエンジン。だが見た目、中身ともコンディションは良好だ。

  • ヨシムラカヤバサスは、ペイントやステッカーまで傷ひとつない極上品。購入当初のプリロードがきつかったため、どんどん緩めてようやくよく動くようになった。

    ヨシムラカヤバサスは、ペイントやステッカーまで傷ひとつない極上品。購入当初のプリロードがきつかったため、どんどん緩めてようやくよく動くようになった。

  • 古いバイクだけに、チューニングやカスタムより先に基本的なコンディションを回復することが大切。キャリパーOHやベアリングのグリスアップで、走って止まる基本動作がスムーズにできるようになる。

    古いバイクだけに、チューニングやカスタムより先に基本的なコンディションを回復することが大切。キャリパーOHやベアリングのグリスアップで、走って止まる基本動作がスムーズにできるようになる。

  • メガホンサイレンサーのヨシムラサンパーは初期型だ。リアサスのプリロードを抜いたことで車高が下がり気味になり、うねった路面を通過する時に膨張室を何度か擦り、精神的なショックがかなり大きかったという。

    メガホンサイレンサーのヨシムラサンパーは初期型だ。リアサスのプリロードを抜いたことで車高が下がり気味になり、うねった路面を通過する時に膨張室を何度か擦り、精神的なショックがかなり大きかったという。

 

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