掲載日:2010年01月04日 特集記事 › オトナのシングルYAMAHA SRX
記事提供/2009年6月1日発行 絶版バイクス1
自分の美的センスが変わってしまわない限り、SRXを乗り換えるつもりはないと断言する関澤さん。絶版車に乗っているという意識はない。
1997年式の400最終型を、4年半前に手に入れた関澤さん。スリムで無駄のないデザインが購入の決め手になった。だから最初はシングルというエンジン形式にさえこだわりはなかったという。タンクのくびれ、そのタンクの曲線を引き立たせる角パイプフレーム、そして空冷エンジンのフィンの組み合わせには、単なる格好良さを超えて美しさすら感じてしまうというほどの惚れ込みようだ。実際に走らせてみると、エンジンの鼓動、レスポンス、使い切れるパワーなどシングルエンジンの魅力に気づき、軽快なハンドリングと合わせて「自分がこのバイクを操っているんだ」という一体感が得られてさらに虜になったとう。
高年式でそれほどくたびれていたわけではないが、クランクケースカバーなどのバフ研磨部分を保護するクリア塗装の劣化が気になり、グラインダーで剥離して磨き始めたところ、どんどん深みにはまり、それからはひたすら磨き作業に没頭した。見える部分を中心に磨いたというその跡は純正よりも輝いているほどで、3万7000kmを走行した現在は、購入時より格段に美しい。リアサスをオーリンズ製に交換した以外、機能面は純正の性能で十分だから、純正部品の供給面で有利な最終型のメリットを存分に生かしているという。
SRXのすべてが気に入っている関澤さんにとって、他のバイクがどれほど速く、パワーがあっても比較の対象にならず、またまったく気にならないという。すでに絶版車となって10年だが、これからも気楽に付き合っていくつもりだ。
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