【Page3】ノーマルフォルムの圧倒的な美しさとカスタマイズモデルの比類なき逞しさ。

掲載日:2009年11月03日 特集記事「今・時・Z」    

記事提供/2008年11月27日発行 絶版バイクス Vol.2,
取材協力/ビトーR&D(カスタム車)Phone 0796-27-0429、
ウエマツ(ノーマル車)Phone 042-696-6667

ノーマルフォルムの圧倒的な美しさとカスタマイズモデルの比類なき逞しさ。

1972年に登場した初代Zシリーズは、その後、僅かな改良と商品性を高めるモディファイを加えられながら1978年まで生産された。その特徴的かつ優麗なラウンドデザインは、今尚数多くのファンから熱き眼差しを受けている。ノーマルでもカスタマイズでも、すべてを受け入れる懐の奥深さも初代Zの特徴だ。

 

所有するだけでも「しあわせ」になれるのが初代Zシリーズである。すべてにスキが無く、その懐の奥深さはまさに絶版車の王様、絶版車の横綱と呼ぶに相応しいものである。

 

メーカーの工場を出荷した状態のフルノーマルのZが、もっとも美しいと語るファンは数多い。一方で、カスタマイズしたときの違いを明確に感じることができる「素材」としてのZの可能性を大きく評価するファンもまた多い。ノーマルか?それともカスタマイズか?よく議論になるのもZだが、その答えはひとつではない。いずれも正解。そんなZの奥深さが数多くのファンを魅了して止まないのだ。

 

すでに初代モデルの登場から36年。Zムーブメントの核心は、時代とともに変化しているのも事実である。

 

70年代のカスタムシーンでは、当時の走り屋が好んだカスタマイズの三種の神器「コンチ、集合、バックステップ」が、もっとも似合ったZ2。80年代に入りオーバーナナハン=逆輸入車ブームが巻き起こった頃には、国内モデルZ2は中古車市場で影が薄い存在となりつつあった。しかし、逆輸入車シーンが確立する一方で「中古逆輸入車」が注目の存在となっていった。この頃から北米市場で爆発的に売れたZ1が里帰りを始め、80年代末になると再びZブームが到来。そのときの主役がZ1である。

 

以来、Z1カスタムが大人気になり、同時にノーマル車の歴史的価値にも数多くのファンが注目。カスタムシーンでも、歴史的価値を大切にするファンのあいだでも、常に主役の座で君臨し続けているのが、初代Zシリーズである。

 

 

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