スズキ DR-Z400S
スズキ DR-Z400S

スズキ DR-Z400S – 本格的レーシングスペックにオフロード向け装備

掲載日:2008年06月03日 試乗インプレ・レビュー    

構成/バイクブロス・マガジンズ編集部

スズキ DR-Z400Sの試乗インプレッション

スズキ DR-Z400S の画像

余裕のパワーで快適走行
道を選ばないオールラウンダー

DR-Z400Sにまたがると、まずは意外な足つきの良さに驚く。正確に言うとシート高はオフロードバイクらしく895mmと決して低くは無いのだが、サイド部がスリムになっているため、数値以上に足が着きやすいように感じる。エンジンに火を入れると、排気音は思いのほかおとなしく、「本当にレーサーゆずりのエンジン?」と思ってしまった。しかし、いざ走りだしてみると、看板に偽り無し。低速から中速域まで太いトルクが車体を引っ張ってくれるのはもちろん、オフロードバイクが苦手とする高速道路でも余裕のある追い越し加速を披露してくれた。250ccクラスのオフロードしか乗ったことがない人なら、その力強さに驚くに違いない。サスペンションもハード過ぎない設定になっているため乗り心地も良好。それでいて高速道路でもフワつくことも無く、標準的なセッティングの足回りも悪くないと感じた。

スズキ DR-Z400S の画像

オフロードモデルということで、今回はダートに持ち込んで走行してみた。ノーマルタイヤはどちらかというとオンロード寄りのものだが、大パワーながらも扱いやすいエンジン特性により、ハイペースでも疲れない走行が可能。特に低回転からのトルクの立ち上がりが比較的ソフトなので、ラフなスロットルワークを行わないようにすればコーナーリングでの自由度も高い。林道の奥深く険しいところでバイクを押さなくてならない、となるとさすがに250ccクラス以上の重さを感じるが、それ以外のステージでは余裕あるパワーのメリットの方が大きいだろう。ただ、少し物足りないのは、タンク容量が10Lと小さいこと。ダートでの運動性やスリムな車体形状を考えれば妥当なサイズとも言えるが、快適に走れるからこそビッグタンクが欲しくなる…というのは贅沢すぎる悩みだろうか。

スズキ DR-Z400Sのオススメポイントは次ページにて

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