掲載日:2019年02月24日 原付漫遊記 › 松本よしえのゆるカブdays
え・文・写真/松本よしえ
真冬も快調な羽カブ号は走行6.9万キロ越え。写真は25年以上前にご縁をいただいた釜めしが名物のお店です。国道411号を奥多摩へ向かう途中で、前回の青梅市街地の先です。店内の小上がりの窓辺から多摩川の清流を眺めます。
冬も元気に走るカブライダーにとって末端冷え症は悩ましいもの。かくいうわたしも手足の先が凍るように冷たく、ときにはしもやけになるものだから、これまでいろいろ試してきました。お手軽なところでは靴専用カイロや、塗ると暖かくなるというクリーム、防寒効果の高い手袋や靴下などなど。
手足がヌクヌクになりたい一心で散財しましたが、個人的な感想を言えばどれも一長一短。たとえばネオプレンの手袋や靴下は蒸れてしまうし、冷えきった手足にカイロを貼っても発熱しにくいのです。靴の先端に唐辛子を入れたこともありますが、靴を脱いだ手で目を擦ったら涙が止まらなかった。
で、現在はというと、血流を妨げない程度にゆるゆるとインナーを重ね着状態。羽カブ号はグリップヒーター付きですから、手元の方は冬用グローブの下に薄い高機能な手袋(登山用)を。足先はゴアテックスの革靴に必ずウールの靴下を合わせます。
このウールの割合にはこだわって100%ウール素材を選びます。純度の高いものは靴下に湿気が残らずサラサラの履き心地なのです。わたしはモンゴルのヤクやラクダのウール100%を愛用中。お値段が手頃(ソックスを1500円内で購入)だしチクチクすることもありません。カブで出掛るときの必須アイテムとなり、今冬はしもやけにならずに済みそうです。
その懐かしい店を久々に訪ねたら自分のイラストに再会しました。これ、松本がアウトライダーの連載用に描いたもの(2006年掲載)です。店のご主人に気に入られ長くご愛用(笑)いただいているようです。発明家を名乗る面白いご主人でしたが、残念ながら昨年末に他界されました。心からご冥福をお祈りします。
現在も店は営業中。生前のご主人が考案した、野菜やキノコをたくさん使ったメニューは「からだにいい食事」とも呼ばれました。久しぶりに食べてみたら地場産のキノコが黒豆に変わり、野菜の種類や手作りの漬物も一新。かつての味を懐かしく思い出しながら、時の移り変わりを感じました。
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