掲載日:2018年10月28日 原付漫遊記 › 松本よしえのゆるカブdays
え・文・写真/松本よしえ
標高1200メートルの森のなかです。雲のなかに入ると一面ミルク色に。ヤマネも現れる自然豊かなところです。
C125が発売されて一カ月。街角でブルーのカブを見かけるたび、新しいカブは外出先で駐輪するときドキドキなんじゃって心配になります。オーナーさん、いかがでしょう。そうこうしているうちに「スーパーカブ50/110・60周年アニバーサリー」の申し込み期限(10月31日)が迫ってきましたね。
さて、久々にお山で建築中のカブ小屋チロルの話題です。夏の間にすべて完成とはいきませんでしたが、屋根を葺いて室内に断熱材を入れました。カブ小屋の森は冬になると零下15℃になるので断熱は必須。さらに内壁に杉の板を張り、頭上にロフトも設け、なんとか使用できる状態にこぎつけたところです。
この小屋は「折り置き組」という日本の伝統的な在来工法で建てています。梁や柱はこの森に生えていたカラマツの木を製材してもらい、ホゾ穴を彫って組んでいます。建てている自分たちは建築の素人だけに、縁あって知り合った方々に助けていただき、進んだり戻ったりの作業です。現場では窓枠にカブのフィギュアを並べたりして完成後の楽しい意匠を夢見ているのですが、ふと我に返る瞬間があります。カブに出合ったのも小屋づくりも、これまでの人生では経験したことのない未知の世界を体験しているんだなぁと。カブに初めて乗ったときのドキドキを思い出しながら、カブと森に似合う小屋をつくれたらとジタバタする日々は続行中です。
もっぱら地上作業担当ですが、ときには約3mの高さの屋根上でトンカチを振るうことも。材料を持って屋根と地上を行き来するのが堪えます。カブ小屋の奥のトレーラーは台風の倒木で屋根が半壊(涙)。いまはカバーで覆って凌いでいます。
ちらっと小屋の内部です。断熱材(白いの)を詰め、頭上にはロフトも。小窓をたくさんつくったのは、ここから鳥や自分のカブを眺めてみたいから。ちなみに窓の建具は木材とガラスでつくる予定です。
ひたすら続く地味な作業の合間、窓枠にカブのフィギュアを置いてみました。これは1/24ダイキャストモデルのスーパーカブストリートです。
小屋にあるお手軽なカブフィギュアいろいろ。ダイキャストモデルやカプセルトイなど、カブを集め出したらキリがないかも!
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!