掲載日:2020年06月07日 原付漫遊記 › 松本よしえのゆるカブdays
え・文・写真/松本よしえ
第百二十二回で取り上げた「ギロチンガード」こと「高輪橋架道橋」。タクシーの行灯がスレスレで通過する危うさが見ものの東京迷所でございます。最低地上高は約1.7m(標識は1.5m規制)。都内ではよく見かけるタクシー、トヨタの「JPN TAXI」(車高1.75m)は通ることさえできず、バイクも進入するときは思わず頭をすくめます。頭上は山手線などの在来線や新幹線の線路。薄暗い照明の下を走り抜けるトンネル状ガードの総距離は約230mもあるのです。このドキドキを体験するのはいまだけ。消滅目前だと3月にご紹介しましたが、ついに4月12日から車道は通行止めとなりました。
その後、現地に行く機会がないまま「ギロチンガード」は通行止めになりました。港区のHPによれば同じ場所にトンネルが新設され、その工事は令和14年の3月頃まで続くようです。その期間、クルマとバイクは品川駅の先の八山橋か、田町寄りの札ノ辻橋まで迂回して線路を越えます。地元郵便局の配達員さんは一日に何度も利用するそうで、「不便になるなぁ」とぼやいておられました。ちなみに「高輪橋架道橋」は車道のみが通行止め。歩行者と自転車(押し歩き)は従来の道を区切った専用道を通行できます。雰囲気だけでもという方は歩いてみるのも一興ですよ。