掲載日:2020年05月17日 原付漫遊記 › 松本よしえのゆるカブdays
え・文・写真/松本よしえ
この白い花の名をわたしは知りません。すぐ目の前には満開の桜並木があって、この木も山桜の一種かも。でもソメイヨシノより花色が白く樹皮は桜ではないような。もしかしたらズミ(小梨)やエゾリンゴの大木でしょうか。中部地方の某所、標高約700mの川原で満開の白い花とカブを撮影したのは2015年4月でした。以来、花が咲く時期になれば毎年のように立ち寄って眺めるのを楽しみにしていました。
今年の春はとりわけ花を愛おしく感じます。いまこの瞬間を無心で咲く花の姿が心に沁みるからでしょうか。川原の木もきっと見事な白い花を咲かせていたことでしょう。未来はわからないけれど、きっと笑顔でカブ旅を楽しめる日がやってくる。いまはそう信じて、自分ができる最善で日常を重ねています。